人気グルメ雑誌のライター陣が厳選した極上のとんかつが味わえる、東京都内で殿堂入りのおすすめ店をエリア別ご紹介。ジューシーな脂身のロース派も、赤身の旨みが際立つヒレ派も、必ず満足してもらえる名店ばかりです!
はじめに
とんかつって、テレビやネットで見ていると食べたくなりませんか?揚げている音や香り、そして肉とソースの味が脳内でフラッシュバックする、そんな感じです。私たちを魅了するとんかつ、牛カツより豚カツが好きな人も多いはず。今回は東京都内でおすすめの、美味しいとんかつの名店をご紹介します!
秋葉原・上野・小川町
ポンチ軒(最寄駅:小川町駅)
写真:特ヒレ丸ごと一本揚げ 4800円(夜のみ)
とんかつデータ
長さ 約30cm
重さ ヒレ500g
豚 主に沖縄県産「寿豚」
油 コーン油とゴマ油のブレンド
ロース派も唸らせる見事なヒレの1本揚げがコチラ。塊を丸ごと揚げるから肉のジューシーな旨みがギュッと閉じ込められ、中心はほんのりロゼ色を保つ。まるでローストポークのようにしっとりした軟らかさだ。素材の味を生かすため、パン粉は糖分と塩分を控えたもの。しつこくならないようあえて豚の揚げ物にはラードを使わない工夫もポンチ軒流だ。
2017年2018年と、とんかつ百名店に選ばれた真の名店は千代田区神田に店を構えます。30cmはあろうかという大きいヒレカツは、ロース好きをも唸らせる逸品。沖縄県産の寿豚を塊で1本揚げる豪快さとは裏腹に、食べると柔らかくジューシーで箸が止まりません。糖分と塩分を控えたパン粉、ラードなしの揚げ油で、くどくないのも人気の秘密です。
店舗情報
[住所]東京都千代田区神田小川町2-8扇ビル1階 [TEL]03-3293-2110 [営業時間]11時15分~14時LO、17時半~21時半(20時半 LO)、月火11時15分~15時LO [休日]日、第3月 [座席]カウンター6席、テーブル14席、計20席/全席禁煙/夜は予約可/カード不可/サなし [アクセス]都営新宿線小川町駅B5出口から徒歩2分
ぽん多本家(最寄駅:上野広小路駅)
写真:カツレツ 2700円
とんかつデータ
長さ 約17cm
重さ ロース200g
豚 産地は主に関東全域
油 自家製ラード
使うのはロースの赤身部分のみ自家製ラードでコクをプラス
明治38年創業。初代がウィーン風の仔牛のカツレツをヒントに日本の天ぷらの調理法で考案したのが伝承の味「カツレツ」だ。贅沢にも脂を取り除いたロースの芯のみを使い、その削った脂で作る自家製ラードで揚げる。そうすることで赤身と同種の豚の脂のコクが加わり、肉本来の香りと旨みが際立つのだ。その計算された味わいに思わず脱帽する。
台東区にある明治38年創業の老舗は、ロースの赤身部分だけを使ったとんかつで有名です。ロースの脂は取り除き、その脂で作ったラードを揚げ油に使うという手間を惜しまない丁寧な仕事に感服です。脂のコクが肉全体に行き渡り、香りも味も引き立てるんだとか。カウンター、テーブル、個室とあるので一人でランチ、家族で夕食も大丈夫。
店舗情報
[住所]東京都台東区上野3-23-3 [TEL]03-3831-2351 [営業時間]11時~13時45分LO、16時半~19時45分LO(日・祝の夜は16時~) [休日]月(祝の場合は火休) [座席]1階カウンター4席、2階テーブル席20、3階座敷個室9名、計33席 全席禁煙/予約可(4名以上)/サなし、酒類の注文時はお通し324円別 [アクセス]地下鉄銀座線上野広小路駅から徒歩1分、JR山手線・京浜東北線 御徒町駅(南口) 徒歩2分。都営地下鉄大江戸線 上野御徒町駅 徒歩3分、東京メトロ日比谷線 仲御徒町駅 徒歩4分、東京メトロ千代田線 湯島駅 徒歩5分
丸五(最寄駅:秋葉原駅)
特ロースかつ:1850円(定食2300円)
脂が程よく入り、旨みの濃い肩ロース寄りの肉を使用。130~140℃で約15分揚げ、余熱でロゼ色に仕上げている。定食は、ご飯、なめこと豆腐の赤出汁、お新香付き
豚肉はあえて産地を指定せず、約20種類の銘柄から、そのとき最高の状態のものを厳選して使う。揚げ油は、コーンサラダ油9にゴマ油1の割合でブレンドしたこだわりのもの。糖度の少ない生パン粉をまとわせ、肉の柔らかさを引き出すように低温で揚げたとんかつは、サクッと軽く、噛めば旨みがじんわり。脂の上品な甘みに陶然となる。大葉を潜ませたキャベツ、香り高い赤出汁まで抜かりなく、客あしらいもこれまた心地よいのだ。
店舗情報
[住所]東京都千代田区外神田1-8-1 [TEL]03-3255-6595 [営業時間]11時半~14時、17時~20時 [休日]月、第1・3火 [席]計34席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サなし[アクセス]JR山手線ほか秋葉原駅電気街口から徒歩3分、都営地下鉄 新宿線 小川町駅 A3出口より、徒歩5分、東京メトロ 丸ノ内線 淡路町駅 3出口より、徒歩5分
駒込・巣鴨・千駄木・千住大橋
とんき(最寄駅:駒込駅)
ロースかつ定食:1650円
厚切りにしたロース肉は約160g。青菜とネギのシンプルな味噌汁は、豚の塊肉をダシを取るためだけに(!)使うという贅沢さ
さながら割烹と見まがうほどだが、その味わいはどこか懐かしく、そして深い。『とんき』のカツの大きな特徴は、卵と粉を“三度付け”して仕上げる独特の衣。純ラードのコクを含みながらも、軽やかでまったく脂っこくないから不思議である。この衣によって旨みが封じ込められた肉はしっとり艶やか。「お客さんの席に届くタイミングで、丁度よく余熱が入るように揚げています」と、主人の椿沢さん。自家製ソースや味噌汁、漬け物にいたるまで、とんかつ道に妥協はなし。一度行けば、とんきワールドにハマること請け合いだ。
店舗情報
[住所]東京都北区中里2-4-5 [TEL]03-3949-7387 [営業時間]11時45分~14時LO、17時~21時半LO※ランチタイム有 [休日]木 [座席]20席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サ、お通し代なし [アクセス]JR山手線ほか駒込駅東口から徒歩2分
とんかつ みづま(最寄駅:千駄木駅)
ロースかつ:1240円(ランチ・夜はセットメニュー付き1620円)
人気のロースカツ。7割ほど火が通るよう揚げ、残りは余熱で仕上げる
衣が旨い!肉が旨い!創業47年の名物カツ
それが揚げるとやたら香ばしくて旨いのである。極粗のすき間は別の細かいパン粉で補う裏技にも感心だ。衣が主張し過ぎやしないかって? いやいやそれがほど良い弾力の肉とマッチ。銘柄にこだわらず国産豚を使い、1週間ほど真空のまま冷蔵で寝かせるとより柔らかくなるのだとか。揚げ油はラード100%で、常に新しいものを使うよう心掛けている。昼は自家製ぬか漬けに煮物の小鉢が付き、夫婦で切り盛りするアットホームな雰囲気もいい感じ。ちなみに細かい衣バージョンもアリ。
店舗情報
[住所]東京都文京区千駄木3-44-1 [TEL]03-3827-9774 [営業時間]11時半~14時半、17時~20時半(20時LO)※ランチタイム有 [休日]火 [座席]計12席/全席禁煙/予約可/カード不可/サなし [アクセス]地下鉄千代田線千駄木駅2番出口から徒歩4分

































































