×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

icon-gallery

はじめに

寅さんで広く知られることとなった葛飾・柴又は、その街並みも趣があり観光に訪れる人が多いエリアです。
老舗と呼べる飲食店も多く、食べ歩きにもおすすめ。家族で散策したあとは美味しいものを食べるのもいいですよね。
では、柴又の数ある名店からいろいろなジャンルのお店をご紹介します!

柴又の「下町うまいもん」グルメ散歩MAP

川千家

うな重 2800円~

柴又、帝釈天近くのグルメで有名なのは、やはり創業250年という別格の魚料理店であるこちらでしょう。
100名が入れる大広間や個室もある大きなお店は、昔から鯉やうなぎ料理で親しまれています。
うな重はパリッと焼いた皮が香ばしく、すっきりキレのある醤油ダレに山椒がよく合います。同じく人気の鯉料理もぜひ食べてみてほしいところ。

「川千家」外観

[住所]東京都葛飾区柴又7-6-16
[TEL]03-3657-4151
[営業時間]11時~19時(LO) ※ランチタイム有
[休日]無休
[座席]406席/喫煙席あり/予約可/カード可/サなし
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩3分

大和家

天丼 998円

帝釈天参道の老舗は江戸前の天丼が味わえます。
ごま油の良い香りに誘われて店内に入ると意外に広く、オープンな雰囲気が落ち着きます。海老、キス、ししとうの天ぷらは甘辛い天つゆと一緒に食べるとご飯が進みます。
寅さん役の渥美清さんも好きだったというこちらの天丼。ランチもできるので昼からビールに天丼も粋ですね。

[住所]東京都葛飾区柴又7-7-4
[TEL]03-3657-6492
[営業時間]9時~17時(飲食は11時~16時) ※ランチタイム有
[休日]不定休
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩2分

鮒泉

うなぎ弁当 1500円~

焼き鳥などの串ものも扱うこちらのお店。
うなぎは串打ちやタレづくりなどすべてお店でしているので、リーズナブルな価格で食べることができます。
静岡吉田産のうなぎの蒲焼、うなぎ弁当、白焼きが気軽に食べられるなんて嬉しいですよね。各種焼き鳥も90円からと安いので、ちょっと小腹がすいたら立ち寄ってみるといいかもしれません。

[住所]東京都葛飾区柴又4-10-7
[TEL]03-3657-8330
[営業時間]10時~18時 ※ランチタイム有
[休日]火
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩4分

柴又 宮川

うな重 3200円

こちらのお店、寅さんの撮影の際に喫茶店としてロケをしたとあって、いまだにその雰囲気を残しています。
人気のうな重は、うなぎがふわふわでとろける美味しさ。タレは濃すぎずさっぱりとしており、うなぎの脂が苦にならずに食べられます。
注文が入ってから作るため時間が少しかかりますが、1杯飲みながら待つ方も多いようです。

[住所]東京都葛飾区柴又7-5-24
[TEL]03-3659-7268
[営業時間]11時~19時(18時半LO) ※ランチタイム有
[休日]金
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩4分

三河屋

焼きそば 300円

柴又駅を降りて食欲をそそる香りに誘われて歩けば、今川焼きと焼きそばが名物のお店にたどり着きます。
レトロな雰囲気がもうすでに美味しそう。昔ながらの焼きそばはカレー味も。
今川焼きは1個100円で定番のクリームとあんこに、珍しいトマトチキンカレーがあります。ちょっとしたお土産に今川焼きというのもいいかも。

[住所]東京都葛飾区柴又4-8-16
[TEL]03-3657-0056
[営業時間]10時~20時 ※ランチタイム有
[休日]木
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩すぐ

船橋屋 柴又帝釈天参道店

玉子雑煮 775円

元祖くずもちのお店は文化2年に創業した名店です。
外観は記念写真を撮りたくなるような趣と風格のある雰囲気。しかし店内は明るくて広めなのでゆっくり休むことができます。
もちろん人気なのはくず餅ですが、玉子雑煮やにゅうめんなども人気なんですよ。
お土産の販売もしているので観光で訪れた際には足を運んでみてください。

[住所]東京都葛飾区柴又7-6-1
[TEL]03-5693-2784
[営業時間]お土産販売9時~18時 飲食/11時半~16時半(16時LO)、土・日・祝~17時(16時半LO) ※ランチタイム有
[休日]無休

とらや

クリームあんみつ 550円
土・日・祝限定発売の「焼草だんご」 一串150円

柴又と言えばよもぎを使った草団子、というのが世に広まったのは寅さんの影響なんだとか。
その名物の草団子が味わえるのがこちらのお店です。別添えの自家製あんこといただく草団子は甘さ控えめでいくつでも食べられそう。
しょうゆと海苔が香ばしい焼草だんごは土日祝のみ限定販売。クリームあんみつも風情があっていいですよ。

[住所]東京都葛飾区柴又7-7-5
[TEL]03-3659-8111
[営業時間]10時~17時(土・日・祝9時~17時半) ※ランチタイム有
[休日]不定休
[席]1階60席、2階70席 計130席/予約可/カード不可/サなし
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩2分

酒場 春

タヌキ豆腐 300円

カウンター10席のこじんまりしたお店は、優しい雰囲気で初めてでも入りやすくておすすめです。
豊富なメニューはレバーや牛串などの焼き物類、モツ煮込み、タヌキ豆腐と酒の肴がずらり。
ラムネ屋製の炭酸を使った柴又ハイボール、クスリと笑ってしまうブランデーとジンジャーエールのブラジャーなど美味しいお酒が進むお店ですよ。

「酒場 春」外観

[住所]東京都葛飾区柴又4-8-16
[TEL]03-3657-3518
[営業時間]16時~23時(土・日・祝10時半~)
[休日]水 [席]カウンター10席(晴れた日は店外席あり)/喫煙可/予約不可/カード不可/お通し代300円別
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩すぐ

【閉店】居酒屋・お食事処 なかばやし

エビグラタン 600円

ポール・ボキューズの元でフレンチの修業を積み、ホテルでシェフも務めていた店主が自分で開いたのは、安くておいしい、お腹も心も満たされるお店です。
メニューにはエビグラタンやカサゴのから揚げなど。洋風のうどんもあったりして、ジャンルに縛られない美味しさが魅力です。
お酒が安いのも呑兵衛にはうれしいですよね。

「居酒屋・お食事処 なかばやし」外観

[住所]東京都葛飾区柴又1-45-7
[TEL]03-5660-3232
[営業時間]11時半~14時、16時~21時 ※ランチタイム有
[休日]日 [席]16席 喫煙可/予約可/カード可/サなし
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩1分 ※メニューは毎月曜、旬に合わせて刷新!

焼肉 木浦

ハラミ 1000円

住宅地にある焼肉店は、実は創業55年以上という歴史を持つ老舗でした。小上がりとテーブル席のこじんまりしたお店です。
ハラミや新鮮なホルモンの盛り合わせは、注文を受けてから調味料を混ぜていくスタイルで甘めの味付けです。
トマトナムルや、キムチ盛、せんまい刺しなどの焼き物以外も美味しいのでぜひ食べてみて下さい。

「焼肉 木浦」外観

[住所]東京都葛飾区柴又4-12-26
[TEL]03-3657-0457
[営業時間]17時~22時頃
[休日]木
[座席]24席/喫煙可/予約可/カード不可/サなし
[アクセス]京成金町線柴又駅から徒歩6分

【コラム】日本人の心の故郷で参る、食べる、飲む

経栄山題経寺(柴又帝釈天)

日本人なら知らない人はおそらくいないだろう、映画『男らつらいよ』の主人公、姓は車、名は寅次郎、人呼んで“フーテンの寅”の生まれ故郷である。
だが、京成線の柴又駅の改札を抜けた瞬間、この町が単なる寅さんの故郷というだけではない、もはや日本国民全員の心の故郷なんじゃないかという郷愁すらが胸に迫ってくる。
そんな空気が柴又にはあふれている。
よく柴又を“下町”だと思っている人がいるが、正確にはこのあたりを下町とは呼ばない。
本来の東京の下町は、日本橋や神田、上野、浅草といった、江戸時代からの繁華街を指す言葉だからだ。
しかし“下町風情”という意味では、そんな伝統的下町を大きく凌駕しているのが柴又だ。
帝釈天へと続く参道を歩けば、「備後屋、あいかわらずバカか」という寅さんのバカ明るいセリフが聞こえてきそうな庶民的でノスタルジックなムード。
こじんまりとしていながらも活気にあふれた雑踏。日本人のイメージする故郷、下町風情、そのお手本がここにはある。
そんな感慨を実感しつつ、まずは帝釈天にお参りをするのが柴又を歩く時の筋というものだ。
お参り後にはすぐに参道を引き返すのではなく、帝釈天裏の江戸川の土手を訪れたい。
そこに広がる田園風景は、日本人だけではなく人類全ての心に響くものがある。

矢切の渡し

柴又駅は京成電鉄の金町線にある。
この金町線、京成金町駅と高砂駅を結ぶ短い路線なのだが、なんと京成金町駅と高砂駅以外には、この柴又駅しかないという、駅数わずか3つのミニ路線。
そんなかわいらしい沿線イメージそのままに、帝釈天の参道も、その長さこそ短いが、ギュギュッと魅力が詰まっている。
まず目を引き、そして味覚神経を刺激するのが、参道に何軒も並ぶ、草団子をメインとした甘味を売りにするお店。
そう! 車寅次郎の生家であり、“おいちゃん” こと車竜造、おばちゃんこと車つね(得意料理は芋の煮っころがし)夫妻が経営する団子屋『くるまや』のモデルともなったお店たちである。
柴又に来たらまずこの団子を食べなきゃ話にならない。というか、団子を食べないなんていっちゃぁおしまいだよ。
たいていの団子屋さんの奥は食堂になっていて、甘味はもちろん、ラーメンや日本そばといった食事を取れるようになっているので、そこで皿に盛られた草団子をいくのもよし。食べ歩
き用に串に刺した団子も店頭で売っているので、散策しながらそれをパクつくのもよし。もちろん箱入りのお土産用を家で待つ家族や近所の人へと買っていくことも忘れちゃぁならない。
そして草団子と並ぶ柴又の食の名物といえば、これはもう鰻である。
シリーズ第二作『続 男はつらいよ』で、寅次郎が恩師でありマドンナのお父さんでもある坪内散歩先生(演じるは東野栄治郎)のために江戸川で天然鰻を釣るという泣けるエピソードがあった。
そんな映画のワンシーンを思い出しながら、関東風の鰻に箸を伸ばすことこそ、柴又歩きの醍醐味といっていい。
さらにそんな団子屋さん、鰻屋さんの多くが、なにかしら『男はつらいよ』との関連があったりして、いやぁ~柴又という町の奥深さは、見上げたもんだよ屋根屋の褌ふんどしである。

柴又の夜は早い……。
特に観光地的な側面も持つ参道は、夜ともなると昼間の賑わいが嘘のように静まり返ってしまう。
すわ、旨い料理で美味しいお酒を楽しめる店は柴又にはないのか? そういえば映画の車寅次郎も飲むというと、よく上野で飲んでた記憶があるし……とイヤな想像が頭を駆けめぐるが、そんな想像はあっさりと退けられた。
人の営みがあるところ、ましてや柴又のように人間臭い町に、イイ店がないワケないじゃないか!
いい店というのはもちろん店自体がイイということもあるが、柴又の店は、お客さんたちがそれに輪をかけてイイ人ばかりだ。
よそ者の我々にもなんの垣根も作らず、逆によそ者だからこそ、この町の良さを知ってほしいと、明るく語りかけてくる。『男はつらいよ』に流れる人情というヤツが、映画の中の世界だけではないということを実感できる、それが柴又の店。それが柴又という町なのだ!

【開運】神社仏閣情報

帝釈天こと題経寺が有名なれど、柴又と不思議な因果で繋がる神社が古くからあるのです。

●柴又八幡神社

京成金町線の線路沿いに鎮座増します、江戸時代、柴又村の鎮守社だったという神社。
その社殿は古墳の石室の上に建つ。石室からは、帽子を被り、細ォ~い目をした埴輪、通称”寅さん埴輪”(複製は寅さん記念館に展示)が出土したことでも話題となった。なんという偶然、いや必然!
[住所]東京都葛飾区柴又3-30-24
[アクセス]交京成金町線柴又駅から徒歩2分

●最上位稲荷

『川千家』の参道からは裏側にあたる座敷席の入口横に鎮座まします社は、日本三大稲荷として有名な岡山県の『最上稲荷』の分社。
『最上稲荷』は、”神仏習合”の形態の仏教の流れをくむ珍しい稲荷になるので鳥居はあるけれど、二礼二拍一礼ではなく、合掌でお参りしましょう。
[住所]東京都葛飾区柴又7-6-16
[アクセス]交京成金町線柴又駅から徒歩3分

おわりに

下町風情溢れる柴又グルメをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
美味しいものをたくさん食べながら、名所をお散歩するときっとお腹も心もいっぱいになるはず。
観光の際はぜひご活用ください!

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

admin-gurume
admin-gurume

admin-gurume

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…