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『おとなの週末Web』では、手作りの味も追求していきます。そんな「おとなの週末」を楽しんでいる手作り好きから、折々の酒肴を「季節の目印」ともいえる二十四節気にあわせて紹介しています。 「夏至」を迎えた13回目は、新にんにくで焼き餃子です。

1年で昼が最も長い夏至は、新にんにくの入り口でもあった

66歳のオイラは「刺激好き」です。といっても、バンジージャンプを体験するような刺激は求めておりません。唐辛子、にんにく、しょうが、山椒、こしょう、タバスコはじめ、食べ物にパンチを与えてくれる刺激ブツが大好きなのです。なかでも強く惹かれているのが、にんにくです。

ラーメンにおろしにんにくは当たり前。そうめんにも入れます。かつおの刺身では薬味のにんにくが欠かせません。もちろん、餃子や、スパゲッティペペロンチーノなど、にんにくが主役級の働きをする食べ物は、頻繁に食しております。はい、オイラの身体は間違いなく「くさい」と思っております。申し訳ございません。ガーリックジジイです。

そんなふうに、日々にんにくとともに生きているわけですが、にんにくも農産物。当然、旬があるのです。その時期がまさに今。古くからの生活暦である二十四節気では、夏至(げし。6月21日からの2週間ほど)の頃が、その目印です。日の出から日没までの時間が1年で最も長くなるのが夏至日。同時に、新にんにくの入り口でもあったのです。

試しに八百屋さんやスーパーをのぞいてみてください。店先では、いつもと違う表情をしたにんにくに出会えるはずです。そう、にんにくといえば普通は白いかたまりですよね。鱗茎(りんけい)という部分なのですが、夏至の前後に出回り始める新にんにくは、表皮に鮮やかな赤紫がかった色素があるのです。「赤いほっぺの1年生」という雰囲気のフレッシュなにんにくなのです。

新にんにく。夏至の前後に出回る

にんにくは、秋10月頃に植え付けが行われ、翌年6月から7月が収穫期となります。その収穫したばかりのものは、通年出回るにんにくと何が違うのかといえば、「あまり乾燥されていない」という状態なのです。普段、われわれが買い求めているにんにくは、6~7月に収穫された新にんにくを少し乾燥させ、その後は低温貯蔵で保存しながら通年で出荷されているものなのです。

参考文献:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構「ニンニク周年供給のための収穫後処理マニュアル」

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新にんにくは辛さも、においもマイルド...
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沢田浩
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