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最近、焼酎が面白くなってきた。”らしさ”を大切に造られてきた焼酎が、もっと自由に、遊び心あふれる造りへと進化してきているのです。そこで、クラフト焼酎に夏焼酎、黒糖焼酎など、焼酎にこだわりのある東京都内のお店をご紹介します!

『どん薩摩』 @丸の内

クラフト焼酎に夏焼酎。芋の世界をぐっと広げる新たな体験

鹿児島と言えば芋焼酎。無骨なクセの強さを思い浮かべるが、今はそれ一辺倒でもないようだ。

まずは同店が地元の蔵元とタッグを組んで作ったオリジナル焼酎「13(サーティーン)」を試して欲しい。芋の風味は控えめのライトな飲み口からオーク樽熟成の香りがふわりと立ち、奥の方からバニラ香もやってきた。

これが名物の茶ぶりの刺身をはじめ、肉料理や揚げ物とも不思議なほどマッチするオールラウンダー。

(奥)13ソーダ割り 825円(手前)茶ぶりのお刺身 1540円

『どん薩摩』(奥)13ソーダ割り825円(手前)茶ぶりのお刺身1540円 緑茶などを餌に育ったブリは余分な脂が落ちクセのない味わい

今の時期に味わいたいのがここ最近メジャーになりつつある夏焼酎だ。例えば写真の「夏の小牧」は、フレッシュな果実を思わせる爽快感で飲み飽きない旨さ。それに各蔵が工夫を凝らした夏らしいデザインのボトルは見ているだけで涼を呼ぶ。

品書きに並ぶのは、鹿児島各地の名食材を使った料理たち。どの焼酎と合わせるか、思案するのも楽しいひと時だ。

『どん薩摩』

[住所]東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング6階
[電話]03-6256-0404
[営業時間]11時〜14時半(14時LO)、16時半〜22時LO(日・祝は21時LO)
[休日]ビルの休館日に準ずる
[交通]地下鉄丸ノ内線ほか東京駅直結

『がらり 千駄ヶ谷店』 @北参道

奄美群島にある全蔵を網羅。ふところ深き黒糖焼酎に魅せられる

「うちは黒糖焼酎しか置いていません」と語るのは店長の大西さん。ひと口に黒糖焼酎といっても、その味わいは幅広い。曰く「カンパイからごちそうさままで対応できる」とか。ならばと、1杯目に作ってもらったのが「たかたろう」のソーダ割り。

(奥)薩摩黒豚 味噌漬け焼 1100円 (手前)長雲 一番橋 800円

『がらり 千駄ヶ谷店』(奥)薩摩黒豚 味噌漬け焼1100円(手前)長雲 一番橋800円 仙台味噌に漬け込み、黒豚のコクと甘みを引き立てる

喜界島の古い方言で“梅雨明けの入道雲”を意味する、夏にぴったりの1本だ。フルーティな香りと爽やかさに、うだるような暑さも一気に吹き飛んだ。

味噌料理を主軸とする同店でメインに選んだのが「味噌漬け豚」。黒糖の香ばしさ溢れる「長雲一番橋」との合わせに料理の味もぐっと深くなる。

他にも食後酒に最適な、シェリーやコニャック樽で熟成させた洋酒のような味わいのボトルや、独特の甘い香りがハチミツをイメージさせるレモンサワーも。王道から変化球まで黒糖焼酎の奥深き魅力にどっぷり浸ろう。

『がらり 千駄ヶ谷店』

[住所]東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-4
[電話]03-5786-1820
[営業時間]11時半〜15時(14時半LO)、18時〜21時LO ※土は17時〜
[休日]日・祝(他不定休あり)
[交通]地下鉄副都心線北参道駅2番出口から徒歩6分

『和酒バー 風雅』 @神楽坂

日本酒のように料理との調和を追求した焼酎の新味を体感しよう

もし焼酎をじっくり味わうのなら、ぜひ1階のカウンター席に座ってほしい。なぜなら店で扱う酒の一切を取り仕切る店長の銭谷さんがいるから。都内はもちろん地方の勢いのある酒屋にもアンテナを張り、日々新たな出合いを模索する。それぞれの個性や造り手の想いを交えた彼女との酒談義はめっぽう楽しいのだ。

そんな銭谷さんが今、惚れ込んでいるのが「クラフトマン多田」。従来の焼酎とは異なり、料理の味わいを“切る”のではなく醸造酒のような融和を追求したシリーズだ。「キャンディブラウン」は肉や燻製などの力強い味わいに、「スパニッシュオレンジ」は白身魚などの淡い味わいに、スッと入り込んで膨らませる。

(奥)クラフトマン多田キャンディブラウン 800円 (手前)薩摩軍鶏つくね焼き 750円

『和酒バー 風雅』(奥)クラフトマン多田キャンディブラウン800円(手前)薩摩軍鶏つくね焼き750円 上にのっているのは味付けしたポーチドエッグ。シンプルに素焼きしたつくねに卵黄を絡めて食す

とはいえ、ワインやジン、もちろん日本酒と彼女のアンテナに引っかかった和酒がズラリで、あれもこれも手を伸ばしてみたくなる。

『和酒バー 風雅』

[住所]東京都新宿区神楽坂5-30
[電話]03-3513-5230
[営業時間]17時~24時(フード22時、ドリンク23時20分LO) 
[休日]日・祝
[交通]都営大江戸線牛込神楽坂駅A3出口から徒歩2分

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おとなの週末Web編集部
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