お目当ての「海賊そば」はなかった。
信州名物「山賊焼(鶏の唐揚げ)」が乗った、「山賊そば」に対抗して生まれた種そばである。
「海賊そば」は、サメのフライが2枚乗っているという。
みなさんサメですよサメ。全国広しといえど、他に例を見ない希少な蕎麦ではないですか。
だが、おばちゃん曰く「今日はないのよねー」である。
仕方なく自動販売機の品書きボタンを見ていたら、「肉(馬)そば」とあるではないか。
これはなんとしても頼まなくてはいけない。
馬ならうどんもいいなと、再びボタンを見ると、「肉(馬)黄そば」というメニューがあるではないか。
「この黄そばとはなんですか?」と、おばちゃんに聞けば
「ラーメンの麺です」と、何当たり前のこと聞いてんのよという顔して、答えられた。これはなんとしても頼まなくてはいけない。
「肉そば黄そば」(590円)に紅生姜天(130円)を追加してオーダーした。
肉はたっぷり、紅生姜天は巨大で、ネギはこんもりと、奉仕精神に富んで、うれしいじゃありませんか。ツユは甘口で、そこに甘辛く煮た肉の煮汁が溶け込んで、さらに甘くなる。
さあ、果たして、蕎麦ツユに中華麺は合うのだろうか?