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スイーツ好き女優・大野いとさんオススメの“おかし”に合うコーヒーを、コーヒー好き女優・美山加恋さんがレコメンドし、フードペアリングする連載「おかしなコーヒーのハーモニー」。大野さん登場回、第16回目の今回は東京三大たい焼きに挙げられる、たい焼きの名店をご紹介。帰省時にエピソードも出てきます。

はじめての出合いは高校生のとき

もう秋ですね。秋といえば紅葉、紅葉といえば赤、赤といえば鯛、鯛といえばたい焼き!

ということで今回はたい焼きです!

東京三大たい焼きといえば、麻布十番『浪花家総本店』、人形町『柳屋』、四ツ谷『たいやき わかば』が挙げられますが、私にとって思い出深いのが『たいやき わかば』さんのたい焼きです。

『たいやきわかば』
『たいやきわかば』

創業は1953年で、行列の絶えない人気店。

そんな『たいやき わかば』さんに初めて訪れたのは、もう10年以上前で、まだ私が高校生だった頃。

冬の季節でした。

その日は実家の福岡に帰省する日。まだ時間があったので、散歩がてらに寒い中をとぼとぼ歩いていると、なんだか無性に温かくて甘いものが食べたくなって、そこで閃いたのがたい焼きでした。そして、いろいろ調べてたどり着いたのが四ツ谷にある『たいやき わかば』。

有名店だけあって、すでに何人か並んでいらっしゃいました。私も列に加わりながら、ふとたい焼きが焼かれている様子を見てみると、私の知ってる作り方と全然違うのです。

たこ焼きみたいにひとつの鉄板で全部を一気に焼くのだと思っていたら、鉄の長い棒の先に一匹分の型があって、それを一個づつ丁寧に表裏ひっくり返しながら焼いているのです。その道具や所作にとても趣きがあり、すっごくかっこいいんです。そして、いよいよ私のたい焼きができあがりました。

紙袋に入ったたい焼きは、ところどころ薄い焦げ目がついていて、それがまたおいしそうなんです。

紙袋に包まれたたい焼き
紙袋に包まれたたい焼き
「たいやき」(1尾210円)
「たいやき」(1尾210円)

あつあつのたい焼きを頭からパクッとかじると、薄くパリっと香ばしい皮と、手作りの柔らかい甘さのあんこが合わさり、それが本当においしくて。最初は少し遠いかなと思ったけど、電車に揺られてここまで来て、こんなにおいしいたい焼きに出合えたことで、なんだか自分が誇らしい気持ちになりました。

こうして大満足の私は、家族分をお土産に包んでもらい、羽田空港へと向かったのでした。

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実家での楽しくもちょっと切ない思い出...
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おとなの週末Web編集部
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