スイーツ好き女優・大野いとさんオススメの“おかし”に合うコーヒーを、コーヒー好き女優・美山加恋さんがレコメンドし、フードペアリングする連載「おかしなコーヒーのハーモニー」。大野さん登場回、第25回目の今回は、夏に食べたい「水ようかん」のお話。幼少期の思い出から思わぬ展開に転がります。
夏の日、子どもの頃に食べた味をもとめて
暑い日が続きますね。家の近くを歩いていたら、和菓子屋さんに水ようかんが並んでいました。そこでふと思い出したのが、子どもの頃に食べたあの細い青竹の筒に入った水ようかん。底の節に、付属のキリみたいなもので穴を空けると、スルッと出てくる——あれです。
思いたったら吉日、早速ネットで調べてお取り寄せです。いろいろなお店が出てきましたが、ありましたよ、親玉っぽいのが!
その名は『鍵善良房(かぎぜんよしふさ)』。京都の花街・祇園にて江戸の享保年間(1716年-1736年)に創業。祇園という場所柄、文人墨客や旦那衆さらには花街の女性たちにも広く愛されてきたお店だそうです。それも300年ですよ。
でも京都っていうのは、これが普通だったりするから、ほんとスケールが違いますね。
そんな京都でこちらのお店の「甘露竹(かんろたけ)」が、夏の風物詩として昔から親しまれてきたそう。
これは期待がめちゃくちゃ膨らみます!
そして届きました!
冷蔵便で届くのですが、青竹にうっすら露が浮いていて、見た目からして涼しげ。竹筒の口をくるんでる笹がこれまた風流ですね。
では、付属のキリで底の節に穴を空けてと。
これ、子どもの頃ほんとに好きでした。穴を開ける前は振っても出てこないのに、開けた瞬間、スルッと顔を出す水ようかんに、心ときめいたものでした。
それではいただきます!