2026年5月号の「日本橋特集」では、約1か月にわたり調査・取材を行ってきた。日本橋担当のライター池田、茅場町・兜町担当のライター菜々山、これらのエリア担当の編集・戎、人形町・小伝馬町担当のライター肥田木、浜町担当のライター岡本の5名が各エリアの楽しみ方を語り合いました。
昔ながらの名店が移転しながら継続
菜「やっぱり日本橋界隈って落ち着くよね。銀座ほど騒がしくなく、下町らしさもあるし、そこかしこに江戸の伝統も息づいていてさ。我らみたいな40代以上はこういう街で遊ぶのがしっくり来るね」
肥「わかる〜!入り組んだ路地には小粋な店が潜んでいたりして、お宝探しをしている気分だった」
戎「ふふふ、どのエリアもかなりいい店を発掘されたみたいですね。それじゃあ日本橋&三越前周辺担当の池田さんから」
池「今じゃどこの街もそうだけど、日本橋も首都高が地下化する予定だったり、再開発が進んでいた。でもね、昔ながらの名店は場所を移しつつもちゃんと続いていてひと安心。それにコレドとかの新しい顔もある一方で三井本館、日本銀行など歴史を感じさせる建物が残っていて、なんとなく街に品があるんだよね」
菜「それでそれで?どんな店を紹介したの?じゅるる」
池「日本橋らしい品格と、それでいて敷居の高くない居心地の良さを感じさせてくれる店が多くて、その代表が『吉野鮨本店』かな」(※吉の字は本来、土に口)
『吉野鮨本店』にぎりずし4400円
菜「別件で取材したことあるけど本当にいい店だよね。こういう店が似合う大人になるのが目下の目標だもん」
池「あと山本海苔店初の飲食業態、『手巻きYAMAMOTO』は、海苔の扱いがさすがで、その旨さに改めて目覚めたよ。それに『お多幸本店』もやっぱりいい。海苔とおでん、昔ながらの日本のアイテムを深掘りできるのも日本橋の楽しさかな」
戎「構成上、紹介スペースが小さくなってしまいましたが、ツウ好みの日本酒と穴子を満喫できる『川口酒店』、ひと捻りある料理を出す『すこぶる』にもぜひ行ってもらいたい!」
【日本橋担当・ライター池田の楽しみ方】伝統と格式ある建物を愛でつつ老舗の味を確かめ立ち飲みで締める!
肥「人形町・小伝馬町も負けてないから!目玉は何といってもこの2軒。『Cheval』と『tercera』ね。特に前者は最近取材した店の中でもピカイチ。実は少し前にプライベートで行ってファンになってたんだ。そしたら今回、小伝馬町担当になったから勝手に運命を感じてる!」
岡「偶然でも取材できてよかったねえ」
肥「そうなの!シェフの華々しいキャリアに注目が集まりがちだけど、それ以上に料理の振り幅、スキル、味わい、人柄、姿勢、すべてに惹かれたよ」
菜「愛がすごい(笑)。もう1軒の『tercera』は?」
肥「名店で修業した若きシェフの腕とセンスが素晴らしい。王道の他にも、この食材をこの組み合わせで、この調理法で!?という料理もあってワクワクする。人形町はここ1〜2年、新店ラッシュ。家賃は高いみたいだけどやっぱり店主としても魅力的なエリアなんだろうな。『酒喰洲』や『おばんざい三貴』とか、こちらも昔からの店が移転しながらも残ってくれているのがうれしいよね」
『おばんざい三貴』おばんざい各種

【人形町担当・ライター肥田木の楽しみ方】歴史ある老舗の中に実力派の新店多数新旧が入り混じる懐深き風情を感じて
池「人形町はよく行くけど、小伝馬町ってあまり馴染みがないかもな」
肥「こっちは下町の日常の暮らしが残る街。だけどさっきの『Cheval』に加えて、『中ノ森』のように楽しい名物(クロワッサンのおでんなど)があるカジュアル酒場とか、いい新店がじわじわ出店しているよ。他の人気エリアより手垢がついてない分、今後注目の美食エリアになるんじゃないかな」
【小伝馬町担当・ライター肥田木の楽しみ方】地元で愛される人情あふれる店にほっこりしつつ、新店も目が離せない





