ワインを気軽に楽しめるおすすめバル&ビストロを探すべく、ライター肥田木が東京都内を大捜索。指令は肉と魚の料理が秀逸な店。日々進化する人気店の数々を調査したら、最近の傾向が見えてきました!
画像ギャラリー そうだワイン飲もう! そんな時に向かう先はもっぱらバルかビストロ。だって堅苦しくない雰囲気が楽しいし、手頃なワインと気取らない料理があれば、一緒に行く仲間との距離感もグッと近づく気がするんだもの。
そんなライター肥田木奈々が巡ったのは、肉と魚が自慢の店。いやあ、改めて調査してみたら全体的にレベルが高かった!
肉系の傾向でいえば、最近オープンした新店は『ステーキ&トラットリアカルネジーオ』や『炭焼き& WINE 利三郎』など既存の人気店の姉妹店が続々と登場してるということ。
ステーキ&トラットリア カルネジーオ(最寄駅:大手町駅)
ここのローストビーフは魅惑的である。何がいいって、まずはそのビジュアルを見てほしい。実はこちら、肉料理が自慢の飯田橋『トラットリア グランボッカ』や恵比寿『ビストロ カルネジーオ』など予約が取れない人気店の姉妹店。それぞれの店のエッセンスを取り入れた肉イタリアンをテーマに2016年5月にオープンした。※ランチタイム有
炭焼き&WINE 利三郎(最寄駅:神田駅)
ワイン好きに知られる『遠藤利三郎商店』が新店舗を誕生させた。今回追求したのは炭焼き&ワイン。※ランチタイム有
姉妹店といえコンセプトは違うから使い分けできるのもいいし、何より味が安定している。
特に前者のローストビーフはしっとり絶妙な焼き加減で、今ここに書くだけでヨダレもの。おまけに肉はレアだけど脂身部分は好みで食べやすいように炭火でよく焼いてくれる心遣いには参った。
ほかの店でも共通して感じたのは、雰囲気は気負わないのにそれぞれ店のテーマや信念が驚くほどブレずにしっかりしているということ。
例えば『プレドショウイン』はリヨンの郷土料理、『ボノカーサ』はモツ料理、『ポークストック』は鹿児島の肝付豚、『ル・ジャングレ』はワインの品質管理などに並々ならぬこだわりを持つ。
プレ ド ショウイン(最寄駅:松陰神社前駅)
自宅や会社の近くにこの店があったら通い詰めるに違いない。というのもカウンター席中心の居心地の良さはもちろん、気さくな店主・大杉さんが作り出す料理はフレンチの名店で腕を磨いた一流の味なのだから。
ボノカーサ(最寄駅:新橋駅)
モツ料理が得意な注目の「トリッぺリア」。その日捌いた新鮮な牛・豚のモツを仕入れ、シェフ歴25年の料理長があらゆる手法で絶品イタリアンに変化させる。
ポークストック(最寄駅:東十条駅)
鹿児島県の『えこふぁーむ』で自然放牧された「肝付豚」の魅力を余すところなく堪能できる店。ほぼ市場に出回らない希少な品種だが、店主の諸橋さんと生産者との信頼関係で月1頭分の仕入れを確保している。※ランチタイム有
ル・ジャングレ(最寄駅:飯田橋駅)
自然派ワインが流行りの昨今、代表の有沢さんが最も心掛けていること―それは種類の豊富さでも希少な銘柄の品揃えでもない、徹底した品質管理だ。そのために温度と湿度の細かい調整や、劣化の原因となる紫外線を99.9%カットできるガラスなど特殊な設備の大型ワインセラーを導入。※ランチタイム有
あ、イマイチの店もありましたよ。鶏に特化した『T』では熟成させた鶏刺身が何とも微妙な臭みで。流行りだからって何でも熟成肉にすればいいってもんじゃないんだな~と思っちゃいました。
魚系では『アベス』にゾッコン。肉厚サバを使ったスペシャリテのマリネはもちろん、フォアグラがのった牡蠣のピラフがもう旨いのなんのって。
Abbesses|アベス(最寄駅:恵比寿駅)
一歩入ればそこはまるでパリのビストロ。手作りのクラシカルな内装の空間に身をゆだね、まずはスペシャリテの「真サバのマリネ」から始めよう。
こりゃワインが止まらん。確信! 分かっちゃいるけど、やっぱ晩酌的お気軽ワインは、バル&ビストロがテッパンなのです!
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