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昔からミナミの“遊び人”によく知られている日宝ファインビル。バーや小料理屋など、このビルで経営するオーナーは実に個性的だったりする。そんななか、餃子専門店「イチロー心斎橋店」は、中国語なまりの関西弁を話す女将の翁麗芳(オウレイホウ)さんが1人で切り盛り。深夜になると満席で入れなくなる、有名店なんや!

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ちゅるんちゅるんで、中シャキシャキ。餃子専門店「イチロー心斎橋店」の箸が止まらなくなる水餃子がウマすぎた!

昔からミナミの“遊び人”によく知られている日宝ファインビル。
バーや小料理屋など、このビルで経営するオーナーは実に個性的だったりする。
なかでも餃子専門店「イチロー心斎橋店」は、中国語なまりの関西弁を話す女将の翁麗芳(オウレイホウ)さんが1人で切り盛り。
深夜になると満席で入れなくなる、有名店なんや!

「三宮のイチローは19年目になるね。向こうは妹がやってる」
焼き餃子は、完全なる神戸餃子。
女将が配合したタレは、神戸餃子特有の味噌とラー油を少々。
ホンマにビールと合うねん……。
しかも、ここの餃子、値段が半端なく安い。
7コで280円だ。

カリッと焼かれた餃子をタレにつけてひと口。
餡に含まれる野菜の甘みと、このタレが奏でるハーモニー。
このタレがあってこそ、餃子が引き立つ。
絶妙のバランスで仕上がっている。

いくらでも入ってしまいそうだが、ここの名物は神戸餃子だけではない。
上海出身の女将がふるまう水餃子が、恐ろしくウマイのだ。

生地はちゅるんちゅるんで、中はニラの歯ごたえまで残るシャキシャキ食感。
またしても絶妙なバランス……。
飲んだ後でも、いくつでも餃子が腹に入ってしまうのだ。
水餃子はタレいらずで、何を加える必要もない。
何度も言うが、恐ろしくウ・マ・イ!!

女将が、料理の極意をこうも漏らす。
「人は調子のったらアカンの。それで味が変わる。心をこめて作るから何でもオイシイ。それがわかっている人、食べてほしいね」
食事だけでなく、女将の人柄も名物なのだ。
餃子をアテに、女将と語り合う常連客も少なくないという。
くれぐれも、1人ですべての餃子を食べ尽くさないように(笑)。

餃子専門店 イチロー心斎橋店
[住所]大阪市中央区心斎橋筋2-3-5 日宝ファインプラザ1F
[TEL]06-6212-1668
[営業時間]18時~翌7時
[定休日]不定休

加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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