赤いトッピング
千里眼さんの名物とも言える無料トッピングには、定番のヤサイ、ニンニク、アブラに加えて、ショウガ、ガリマヨ、辛揚げがあります。ニンニクとマヨネーズを合わせた「ガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)」はニンニクザンマイを頼んだ場合のみ追加できる自家製のトッピングです。「辛揚げ」は、揚げ玉に数種類の唐辛子をまぶしたもので、本家の二郎にもないオリジナルのトッピングです。
「2009年に開店しました。当時は、お客さんが携帯電話で写真を撮ってブログにアップするのが流行りの時代だったんです。他店舗の二郎系の多くは、もやしが山盛りで乗っていて、写真だけだとどこの店舗のラーメンなのかは分かりづらかったんです。うちのような後発としては、辛味とともに目立つもの、赤いものを乗っけて、他店舗との差別化を図りました。ネットでサムネイルで表示された際など、小さいラーメンの写真でも、端っこに真っ赤な辛揚げが乗っていると、うちのラーメンだとパッとすぐに認識できる、といった狙いがありました」(長坂さん)
今はネットで美味しいラーメンを探すことが当たり前ですよね。もやしとチャーシューがデフォルトとも言っていい二郎系。写真だけでどこのお店のラーメンなのかすぐ分かるということは、確かに本家とは差別化ができます。SNSでお客さんがお客さんを呼ぶ時代において、味の前にまず「見た目」にインパクトがあるということも、人気の理由の一つだと思いました。