毎日食べたいと思う味
飲食店で働く特権の一つは賄いが食べられることで、千里眼の従業員の方々も毎日休憩時間にラーメンを食べています。それほど千里眼のラーメンが大好きだと言います。毎日食べても飽きないほどの美味しさと中毒性、そして季節ごとの限定メニューを求めてまた食べたくなるんです。この日も取材時間より少し早くお店に着きましたが、ちょうど賄いの時間だったようで、みなさん並んで美味しそうにラーメンを食べていました(食事中に覗いてごめんなさい)。ここのお店は東京大学のすぐ近くに位置しており、学生もたくさん食べに来るそうです。アルバイトの栄田君も東大生のひとりでした。
「ラーメンが大好きなので、働いている日以外もほぼ毎日食べています」(栄田さん)
今年からラーメン屋でアルバイトを始めた彼や、事務から厨房へと8年前に移った長坂さん、約3年前から働いている稲葉さん。意外にも、皆さんは飲食店の経験は今までにないと仰っていましたが、そんなことを感じさせないほど、元気のある掛け声とチームワークのある接客で、テキパキとラーメンを作っていただきました。
今回いただいたのはニンニクザンマイ(トッピングは「全部」)880円+追加豚2枚200円です。
「季節限定のニンニクザンマイは、とにかくニンニクをたくさん使用しています。ニンニクをペースト状にしてかえし(タレ)と混ぜていて、上からフライドガーリックをかけたり、トッピングの自家製のガリマヨをかけるので、存分にニンニクが楽しめます。1杯当たりで換算すると、丸々2房分のニンニクが入っているんです」(長坂さん)
まさにニンニク三昧
僕はトッピングを「全部」でお願いしました。目の前に現れた瞬間の強烈なビジュアル、そして、これでもかと乗せられたニンニクの良い香りが食欲をそそります。混ぜるほどに食べるほどに癖になる美味しさで、ニンニクがガツンと来ますが、決して強すぎない、絶妙な塩梅でした。
「元々浅草の開花楼さんの麺を仕入れていました。途中から、麺にもこだわって自家製麺に切り替えたんです。夏季限定の冷やし中華は、野菜を自分達で仕込んでいるため、麺を打っている時間がなく、今でも開花楼さんの麺を使用しています。」(長坂さん)
開花楼さんはラーメン麺で有名な製麺会社さんで、人気の冷やし中華ももちろん美味しいですが、こだわりぬいた自家製麺も本当に絶品でした。そしてトッピングには欠かせないもやし。千里眼で毎日消費されるもやしの量にも驚きました。
「なるべく値段を抑えてお腹いっぱいになっていただくことがこだわりです。お腹いっぱいで幸せということを目指してやっています。もやしだけで1日に100キロ使うんです。家庭用のもやしは、一袋250gくらいなので、400袋分ですかね。ニンニクは1日2キロくらい使います。」(長坂さん)