宮崎県のうどんの特徴は!?
ここで、そもそも宮崎のうどんについて説明しておこう。
宮崎のうどんの特徴は「やわらかめ」。とはいえ、徹底的に柔らかいわけではなく「やさしい」。コシがあるにはあるけれど、そっち方向にふっているわけではなくて、「ふわふわやさしい」にふりきった感じ。
一般的にはイリコや干しシイタケが入った、コクうまな味わいであることが多い。宮崎ではたぬきうどん以外でも「揚げ玉」を入れて食べるのが基本だ。
どなんの場合、うどんは、季節に合わせて細かく塩分濃度を調整して打ち上げた自家製麺。ふわっとしつつも芯のコシはしっかり。
ツユは四国産の厳選したイリコをベースに、昆布でダシをとり、独自に開発した醤油を使用。小麦の旨みを感じられる麺が、イリコのコクがきいたダシと相まって風味豊か。そして後味スッキリなツユに絡んで、するする、するするするーっ、といただける。
そんな、どなんのうどんに合わせる鯖寿司(260円)は、「サバの味付けは甘酸っぱく。シャリは酸味を利かせています」と譜久嶺さん。サバとシャリは、別々に味付けを指定して、発注。店内で成形している。
食べてみる。てりっと仕上がったサバはやさしい甘酸っぱさ。酸味がきいたシャリとともに「ふわっとやわらかめ」に成形した鯖寿司はどこか「なつかしい」素朴な「おふくろテイスト」。
そして、ふつう鯖寿司といえばサバとシャリの間に、ガリが入っていることが多いが、こちらはワサビ! うんうん、ピリッと感がよいよい。食べているうち、どんどんクセになる味わいだ。
そしてうどんを食べる。ダシを飲む⇒鯖寿司⇒うどんを繰り返してみる。
あれー、なになになに!? この心地よいリフレイン。
鯖寿司は単品でも美味しいのだけど、うどんと組み合わせると、うどんが「より新鮮に」、そして鯖寿司が「より新鮮に」味わえる。
コレ、どこかで感じたことあるなあ……。そうだそうだ! うどんと鯖寿司が、「カレーとらっきょう」的な感じ!!
鯖寿司に仕込まれたワサビも、うどんとのバランスをとるのに効果的! ちょっと驚き!!! うどんと鯖寿司、合うぞ!
■『麺処 どなん』
[住所]宮崎県宮崎市大字大瀬町1667-1
[電話番号]0985-41-2223
[営業時間]6時〜18時
[休日]不定休
[交通]東九州自動車道「国富スマートインターチェンジ」から車で2分
※本郷店、日南店もあり