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宮崎県のうどんの特徴は!?

ここで、そもそも宮崎のうどんについて説明しておこう。

宮崎のうどんの特徴は「やわらかめ」。とはいえ、徹底的に柔らかいわけではなく「やさしい」。コシがあるにはあるけれど、そっち方向にふっているわけではなくて、「ふわふわやさしい」にふりきった感じ。

一般的にはイリコや干しシイタケが入った、コクうまな味わいであることが多い。宮崎ではたぬきうどん以外でも「揚げ玉」を入れて食べるのが基本だ。

「たぬきうどん」(270円)
「たぬきうどん」(270円)

どなんの場合、うどんは、季節に合わせて細かく塩分濃度を調整して打ち上げた自家製麺。ふわっとしつつも芯のコシはしっかり。

ツユは四国産の厳選したイリコをベースに、昆布でダシをとり、独自に開発した醤油を使用。小麦の旨みを感じられる麺が、イリコのコクがきいたダシと相まって風味豊か。そして後味スッキリなツユに絡んで、するする、するするするーっ、といただける。

ふわっとした麺につゆがほどよく絡んで美味しい~
ふわっとした麺につゆがほどよく絡んで美味しい~

そんな、どなんのうどんに合わせる鯖寿司(260円)は、「サバの味付けは甘酸っぱく。シャリは酸味を利かせています」と譜久嶺さん。サバとシャリは、別々に味付けを指定して、発注。店内で成形している。

食べてみる。てりっと仕上がったサバはやさしい甘酸っぱさ。酸味がきいたシャリとともに「ふわっとやわらかめ」に成形した鯖寿司はどこか「なつかしい」素朴な「おふくろテイスト」

そして、ふつう鯖寿司といえばサバとシャリの間に、ガリが入っていることが多いが、こちらはワサビ! うんうん、ピリッと感がよいよい。食べているうち、どんどんクセになる味わいだ。

「鯖寿司」(000円)。テイクアウトで買いにくるお客さんも多い
「鯖寿司」(260円)。テイクアウトで買いにくるお客さんも多い

そしてうどんを食べる。ダシを飲む⇒鯖寿司⇒うどんを繰り返してみる。

あれー、なになになに!? この心地よいリフレイン。

鯖寿司は単品でも美味しいのだけど、うどんと組み合わせると、うどんが「より新鮮に」、そして鯖寿司が「より新鮮に」味わえる。

コレ、どこかで感じたことあるなあ……。そうだそうだ! うどんと鯖寿司が、「カレーとらっきょう」的な感じ!!

うどんと鯖寿司
うどんと鯖寿司

鯖寿司に仕込まれたワサビも、うどんとのバランスをとるのに効果的! ちょっと驚き!!! うどんと鯖寿司、合うぞ!

■『麺処 どなん』
[住所]宮崎県宮崎市大字大瀬町1667-1
[電話番号]0985-41-2223
[営業時間]6時〜18時
[休日]不定休
[交通]東九州自動車道「国富スマートインターチェンジ」から車で2分
※本郷店、日南店もあり

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【重乃井】「至高のツユ」で味わう「うどんのおかず」的鯖寿司...
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この記事のライター

池田 陽子
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