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甘さ成分は……

【答え】
(3)甘茶(あまちゃ)

甘茶は、ユキノシタ科の「アマチャ」の葉(参考[1])を発酵、乾燥させたものを煎じて作ります。生の葉は苦くて甘味はありませんが、発酵させると甘くなり、古くから甘味料として利用されていました。甘さ成分の正体はフィロズルチンで、ショ糖の200~300倍の甘さを持っているといわれます。(参考[2])

名前の似た植物に、ウリ科の「アマチャヅル」があります。アマチャヅルの葉をお湯などで抽出したお茶も「甘茶」ということがあります。寺院によっては花まつりに用いられることもあるようですが、本来の甘茶は前者の方です。

甘茶

(1)の甘煮は、「うまに」または「あまに」と読みます。
「うまに」と読むと、「肉・魚介・野菜類をみりん・砂糖・醤油・出し汁などで甘辛く煮つけた料理」(参考[3])の意となります。「旨煮」とも書きます。
「あまに」と読むと、「味の甘い煮方。甘く煮たもの。」(参考[3])の意となります。

(2)の甘酒(あまざけ)は、「米の飯と米麹(こうじ)とを混ぜて醸(かも)した甘い飲料。古くは、夏の飲み物であった。ひとよざけ。こさけ。醴酒(れいしゅ)。また、酒粕を溶かし甘味をつけた飲料。」(参考[3])

[1]「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アマチャ」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082119.html
[2]有吉安男「味と化学構造」(「化学と生物」vol12, No4, p275、公益社団法人 日本農芸化学会)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/12/4/12_4_274/_pdf/-char/ja
[3]「広辞苑」第六版(岩波書店)

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圓岡太治
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