駅前の再開発、タワーマンション建設、大学のキャンパス移転が続き進化する東京の東側は今、こだわりのスイーツ店やおしゃれカフェが続々オープンする注目エリアだ。
今回紹介する『塩カフェRujie』があるのは、常磐線の金町駅。東京理科大学葛飾キャンパス最寄り駅である。そんな昔ながらの商店街✕モダンさと新旧の個性が共存する街で、味の予想がつかない塩コーヒー&塩入りスイーツをいただく!
ミネラルたっぷりのイスラエル産の塩は、コーヒーに合う?
金町駅・北口の商店街の一角に位置する『塩カフェRujie金町店』。店の外観より先に草木とおしゃれなプランターが目に入った。金町に? 筆者は近隣区育ちのため、金町の昔ながらの商店街の印象が未だ強く、軽い衝撃を受けた。
外観撮影中、地元民の方が何人もカメラを気にして立ち止まってくれた。観光地化されていない下町にどこかホッとした。が、店内に入って、ビックリ! まるで表参道にあるような、緑あふれる癒やしの空間だったのだ。
そんなリラックス効果が期待される空間に入るも、筆者のハートは少しドキドキであった。本日一番の目的は「塩コーヒー」(450円/テレビで紹介された記念で550円より100円割引中)。これまで飲んだことがない塩コーヒーは、美味しいのか? それとも……? 前置きはこのくらいにして味わってみよう!
コーヒーはコロンビア・エチオピア産のモカブレンド。何も加えずに飲むとかなり濃い。塩に負けないために濃くしているそうだが、苦味と酸味のバランスが良い。このまま飲みたい気持ちを抑えて、イスラエル産の塩を木さじ1杯。
劇的な味の変化はない。もちろん加える前の味とは異なるが、それが塩気か問われると「かも?」くらいだ。試しに塩をそのまま舐めると、イスラエル産の塩はかなり塩辛い。ミネラル成分が多いため、味が強いのも特徴だ。
勇気を出して、木さじ2杯目を加える。おぉ‼ 味が変わった。塩辛さはなく味に深みが出た印象だが、なんだこの味は? にがり? にがりダイエットが流行った当時、飲み物ににがりを入れて飲んだ時と味が似ている。少し冷めてから飲んだところ、少し塩味が強くなった。
コーヒーの温度により味が変わるのは面白いが、美味しいかどうかでいえば「飲む人を選ぶ味」である。エチオピア発祥で、台湾で流行ったこともある塩コーヒーだが、どちらも暑い国。日本の春には不向きなのかもしれない……。
しかし、体が塩分を欲する夏ならば、味の感じ方も異なるのか? となると、次に飲んだ“塩ドリンク”の方が、蒸し暑い日本の夏にピッタリな気がする!