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“カロリー”が欲しくなった

さぁさすがに歩き疲れたし、腹も減って来た。府中街道に出て南に歩いていると、いかにもロードサイドっぽいお店を発見。洋食店「カロリーハウス」。まさにカロリーが欲しかった、と飛び込みました。

「ハンバーグステーキ」は200〜500g、更に100g単位で増量可能だけれど、なんせ少食なんで200gを選択。ライスにサラダも付いて1000円、って安過ぎません!? デミグラスソースとトマトソースが選べて、トマトにかなり引かれたけど、やはり最初はオーソドックスに、とデミグラスを注文しました。

出て来たプレートの上は、かなりスカスカに映るけど、考えてみたら500g以上にまで対応する大きさなんですものねぇ。一番、小さなものをオーダーした私が悪いんです。

ハンバーグステーキ

それに食べてみたら、ハンバーグはふかふかの柔らかさで肉汁たっぷり。鉄板でじゅうじゅう音を立てるソースに合う、合う。これじゃもうちょっと分量、多くしても食べられたな。300gくらい言っときゃよかったなぁ、と後悔。まぁまたの機会に、今度はトマトソースでチャレンジしろ、ということなんでしょう。

現在の府中街道は、かつての東山道武蔵路と重なるように走っている。そんな道沿いで、今風のロードサイドの味を楽しむというのも、これも一つの興趣でしょう。

てなわけで万葉のいにしえから、昭和の未解決事件を横目に現代まで、一気に時代を駆け抜けた旅になりました。

お店を出ると駐車場は満杯で、10人以上が並んでた。この味と安さだものねぇ、と頷きつつ、府中街道を更に南へ向かいました。左手はまだ延々、府中刑務所の敷地です。

『カロリーハウス』の店舗情報

[住所] 東京都府中市晴見町2-29-3
[電話]042-368-4851
[営業時間]11時〜14時、17時〜20時半
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業時間や定休日は異なる場合があります。
[休日]不定休              
[交通]JR武蔵野線北府中駅から徒歩2分、京王線府中駅から徒歩24分

西村健

にしむら・けん。1965年、福岡県福岡市生まれ。6歳から同県大牟田市で育つ。東京大学工学部卒。労働省(現・厚生労働省)に勤務後、フリーライターに。96年に『ビンゴ』で作家デビュー。2021年で作家生活25周年を迎えた。05年『劫火』、10年『残火』で日本冒険小説協会大賞。11年、地元の炭鉱の町・大牟田を舞台にした『地の底のヤマ』で日本冒険小説協会大賞を受賞し、12年には同作で吉川英治文学新人賞。14年には『ヤマの疾風』で大藪春彦賞に輝いた。他の著書に『光陰の刃』『バスを待つ男』『バスへ誘う男』『目撃』など。最新刊は、雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編『激震』(講談社)。

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