まず知っておくべき「サバソニ」のこと
サバの産地ではおおむね、マサバのシーズンがスタートする秋にサバイベントが行われる。しかし、唯一、初夏に開催されるイベントがある。
静岡県伊東市「サバーソニック&アジロックフェスティバル」(略称 サバソニ)。駿河湾や伊豆諸島沖の豊かな海の幸が水揚げされる伊東港で、その水揚げの多くを誇るのがサバ、アジ。夏には爽やかな脂のゴマサバが楽しめる。
観光客、そして地元の人々にも改めて、その魅力を知ってもらうことを趣旨に2017年、開催がスタートした。
きっかけは、イベント名からわかるように「ダジャレ」。野外フェス「サマーソニック」「フジロックフェスティバル」をもじったダジャレを、地元の有志で結成されたサバソニ実行委員会メンバーが思いついたから、である。
ほぼほぼ「たんなるノリと勢い」で始まったにも関わらず、多彩なサバとアジグルメが楽しめるうえに、数々のライブやパフォーマンスなども実施され、どれもこれも伊東と伊東の魚を愛するメンバーが、地元を盛り上げようと、徹底的に「愉快で、くだらないアイデア」で「おもしろさ」を追求。「楽しい!」と大好評で、年々訪れる人が増え、なんと2019年の集客数は20000人に!
いまや、伊東を代表するビッグイベントになっている。
そしてサバソニメンバーも進化を遂げ、なんと高校生メンバーを加えて、「サバーソニック&アジロックフェスティバル」は2021年に法人化!
いまでは、ビーチクリーンを行ったり、環境保全につながるイベント、教育旅行を実施したりと、その活動は多岐にわたる。
といっても、なんだかよくわからないと思うので、サバーソニック&アジロックフェスティバルHPにある説明を引用しよう。
【サバソニとは】(サバソニHPより)
皆サバ、こんにちは。我々は、バカでくだらなくてカッコよいをコンセプトに、
「鯖と鯵とダジャレ」で伊豆を盛り上げ美味しい地魚を訴求しタイと、2017年3月8日に誕生しました。
過去3回のイベントを開催し、2019年は2万人を集めるなど、出世魚のごとく成長。2020年からは海洋資源に寄与するべく、海洋プラスチック問題へのアクションを開始。我々が愛する海に「アジがとう」を伝えるべく、サバザバなことにチャレンジしていきマス。
……。サバと魚ダジャレがモリモリすぎて、いよいよ混乱が増す「カオスな説明文」であるが、ともかく「唯一無二」のサバイベントが2022年、3年ぶりに開催されることになった。
なんだかんだ言って、サバソニファンのジェンヌさん、伊東へ行かねば、である。