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●具体的に鮮度マーケティングとは?
アイスの大半は賞味期限がないので、冬に大量に生産して夏にその在庫を売ることも。でも、チョコモナカジャンボは在庫を抱えてしまうとアイスの水分がモナカに移行し湿気てしまい、チョコモナカジャンボの最も魅力的な個性が無くなってしまいます。

あまり知られていないことだと思いますが、チョコモナカジャンボは完全受注生産と言ってもいい製品なんです。

徹底的に無駄を省き、作り置きをせずに“工場での製造から出荷まで5日以内を目指す”この仕組みはアイス業界にとっても異質です。「パリパリ食感=鮮度」そのために考え出されたのがこの仕組みであり、森永製菓では「鮮度マーケティング」とよばれています。

チョコモナカジャンボの品質保持のため、取り扱い上の注意事項が記載されている

2003年にはパッケージにはじめて「パリパリ」を記載し、新聞の天気予報を参考にしてアナログで販売計画を立てていました。2017年からよりモナカのパリパリを守るために一般財団法人日本気象協会(以下、日本気象協会)とタッグを組み、予想気温とそれにあわせたチョコモナカジャンボの出荷量予測をしています。日本気象協会は、過去の気温と販売データを分析し、今後の予想気温からチョコモナカジャンボの需要を予測しています。

生産量を決めるのは気象データだけではなくテレビCMの投下量や販促イベントも需要に大きく影響するため営業担当が製造部門とも連携し、アイスの製造ラインの増減を決めることで徹底的に作り置きをしないように努力をしています。

さらに出荷した後にまでモナカの状態(パリパリ)にこだわっていて、研究員が店頭で売られているチョコモナカジャンボを会社に持ち帰り、店頭に届いた時にどこまでパリパリ感が保たれているかを確かめるため、水分計で定期的にチェックします。

パッケージの「赤と緑」にもこだわり

●モナカのパリパリへのこだわり以外にも何かありますか?
大量陳列や大量発注した売り場づくりはしていません。普通だったら狙うべきところをチョコモナカジャンボはあえてしません。これが鮮度マーケティングにも繋がります。売れるからエンドに出したいというお得意先のありがたいお声もいただきますが、モナカのパリパリのためにお断りさせていただくこともあります。

チョコモナカジャンボといえばこの赤と緑が印象的なパッケージ

チョコモナカジャンボのパッケージで変えてはいけないのが…。「赤と緑」のジャンボのロゴですかね。ミドル世代以降のシニアの方からの支持が大きく、パッケージの色を手掛かりに選んでいただいていると思っています。

アイスの売り場は様々商品が並んでいてその中からチョコモナカジャンボの「赤と緑」のジャンボロゴが定着しているので大きさとともに絶対に変えられません!2020年11月から冬限定商品(今だけチョコ増量)で黒っぽいパッケージデザインにしたことがあり、「こんなにデザインを変えてしまっても大丈夫ですか?」「お客様はわかりますか?」と営業担当から心配の声が上がりましたが、「赤と緑」とジャンボのシズル(パリパリ!)が入っていれば大丈夫!ということで、解決しました。

●パッケージに採用された「赤と緑」にこだわった理由とは?
実は、30年間チョコモナカジャンボのデザイナーは同じ方で、その方によると普通アイスクリームは清涼感をイメージさせる寒色系(青色)を使うことが多いのですが、チョコモナカジャンボは、モナカらしさを強調するようなデザインにしたい、という森永側のコンセプトがありました。

モナカの焼き菓子としての香ばしさを前面に出すためにアイスクリームという冷たさよりも焼き菓子としての暖かさを感じるような暖色系のカラーを使い冬の暖炉の火の前で食べるようなイメージがきっかけで、モナカのパリパリよりも前から「赤と緑」の配色にはかなりこだわっていたようです。

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パリパリDNAを内定式で組み込まれた中村...
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