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暑いときはもちろん、年中アイスは美味しいもの。シーズン問わず求められるようになったアイスは、我々が気づかないうちにある変化や工夫が施されています。シズリーナ荒井調べによると年間1,100個以上もの新商品アイスが、アイスストッカー(店頭用冷凍庫)の中でしのぎを削ります。そんな激しい競争の中で存在感を放ってきたロッテの人気アイスブランド「クーリッシュ」が来年で20周年を迎えます。そこで、今回の「シズリーナ荒井のアイス見聞録」では、クーリッシュの歴史を振り返り、注目の最新ラインナップをご紹介します。

アイスの製造技術に携帯性を取り込んだ新機軸の「飲むアイス」が話題に!

「クーリッシュ」は2003年にゼリー飲料などでお馴染みの口栓付きのチアパック容器を使った新感覚の飲むアイスとして首都圏を中心にテスト販売を開始、翌年より一般発売が開始しました。

アイスの素(以下、アイスミックス)に微細氷(びさいごおり)を混ぜ合わせながら練り上げるおいしさとクールダウンを両方兼ね備えたアイスは業界を驚かせました。

1980年から90年代にかけて飲み物の新しいスタイルとして登場したのがペットボトル飲料。アイスクリームの市場は、このペットボトル飲料に市場を奪われつつあった歴史的な背景がありました。

ペットボトルは飲みたいときに飲みたい分だけ飲める上、シーンを選ばず味わうことができる。これまでのアイスとは異なり、ペットボトル飲料の優れた“携帯性”や“保存性”を付加したアイスが「クーリッシュ」だったんです。アイスそのもののなめらかな食感にもこだわり、容器から直接吸い込めるようにしたデザインになっています。

1999年に同社から発売されたアイス「爽」のようにアイスミックスには微細氷を混ぜ込み爽やかな後味ですっきりとした甘さになるように工夫が施されています。

「クーリッシュ」もアイスなのに喉越しがよく食べやすい! まさに「飲むアイス」で業界を驚かせました。

筆者(左)とクーリッシュブランド課(取材当時)の北村考志さん

ロッテは狙いどおり「クーリッシュ」ブランドがヒット商品の仲間入りとなりました。現在も製造に関わる技術の特殊性の高さから独自の視点で「クーリッシュ」の新ラインナップを続々と登場させています。新商品のポイントをブランド戦略担当を9年間務めたクーリッシュブランド課(取材当時)の北村考志さんのコメントともに紹介していきます。

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