食事にもアテにもなるカツ丼メニューの数々
さて、次に紹介する新宿『とんかつ串揚げ とん竹』は、カツ丼メニューがとにかく豊富に揃う店。その数は、なんと11種(夜のみ。チキンも含む)。ソース風味にチーズ入りなど、味わいのバリエーションも豊かだ。
「これをつまみにビールを飲むと、最高ですよ」。大将・徳田幸弘さんのおすすめが、「たまたまソースかつ丼チーズ入り」。メニューには”お好み焼きのような風味”という説明があるが、その正体はいかなるものだろう?
登場したのは卵でとじたソースカツ丼と、マヨネーズのチューブ。自分でかける量を調整できる仕組みなのだ。ソース×マヨネーズ×卵×カツの組み合わせは魔性。たしかにこれは、ビールが進む。
一方でTHE・カツ丼な味わいの「スペシャルかつ丼」の安心感たるや。
『とんかつ串揚げ とん竹』スペシャルかつ丼 1560円
カツにしっかりと割り下の味が染みながら、あっさりとした風味なので、完食するまで決して食べ飽きることがないのだ。
『とんかつ串揚げ とん竹』 @新宿 和風ダシからソースまでいろんなカツ丼あります
とんかつ定食に加え、串揚げに丼、冷やしとんかつにお茶漬けまで。ものすごい数のメニューは、大将・徳田さんのサービス精神の表れだ。
[住所]東京都渋谷区代々木2-7-6 GSハイム佐藤ビル1階
[電話]03-3370-3871
[営業時間]11時~14時40分LO、17時半~21時半LO
[休日]土の夜、日、祝
[交通]JR山手線ほか新宿駅南口から徒歩4分
昭和生まれにおなじみカツ丼×あの場所
最後に紹介するのは、昭和が青春という40・50代には、懐かしい店。なんたって、店名が『Bar 七曲署』だからだ。すぐにピ〜ンと来たあなた、はい、答えをどうぞ!
そう、七曲署は、あの刑事ドラマの名作『太陽にほえろ!』に登場する架空の警察署だ。店内には、取調室を模したテーブル席までも!なんとここでカツ丼が食べられるのだ。この組み合わせは往年の刑事ドラマファンでなくても、垂涎(すいぜん)モノではないだろうか。
そしてこのカツ丼、なんと料理上手のグッチ裕三さんの監修だ。豚肉は人形町の老舗精肉店『日山』から仕入れるリブロース。卵は和風ダシを効かせ、スクランブルエッグにして添える。
『Bar 七曲署』七曲署のヘソ曲がりカツ丼 2000円
「白飯の上にはシソやゴマ、刻みノリをたっぷりと忍ばせます」。つまみになるカツ丼と、制服姿の署長(店長)・小野寺優太さんは説明する。取調室はあるものの……。
そう、こちらは日本のお酒専門のバー。カツ丼と山崎ロックなんて他ではありえないペアリングも、ここでなら可能なのである。
『Bar 七曲署』 @銀座 おと週世代にグッとくる!?カツ丼とコレの組み合わせ!
銀座の雑居ビル4階のバー。昭和歌謡が流れる店内には、しっとりと酒と会話を楽しむ40・50代の客の姿が目立つ。ドリンクは1000円~。
[住所]東京都中央区銀座7-8-1 丸吉ビル4階
[電話]03-3574-9006
[営業時間]17時~翌2時LO(翌1時以降の営業については要確認)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄銀座線ほか銀座駅B5出口から徒歩3分
撮影/西崎進也、取材/岡野孝次
※2022年11月号発売時点の情報です。
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