この日だけの特別プレートで全店をちょっとずつ実食
実はオープンに先駆けて、これらのメニューがひと皿に盛られたワンプレートを実食した。
中央に鎮座するのは、レモンライスとジャスミンライス。その周りを囲むのは副菜。レモンライス側に大根のピクルス、玉ねぎのアチャール、エキゾチックチリソース。スリランカカレー側にシーニサンポール(玉ねぎの和え物)、ナスのモージュ、ポールサンポール。
左側は上が『バーンタイ』のゲーンペッ、下が『ザイカ・カリーハウス』の「マトンカラヒ」。右側は上が『レモンライス東京』の「チキンカレー」、下が『紅茶屋さん』の「スリランカチキンカレー」という錚々たる顔ぶれ。贅沢の極みである。
ひとしきり写真を撮り、少しずついただく。まずは「スリランカチキンカレー」。カレーの美味しさに舌鼓を打っていたら、じわじわと辛さがやってきた。辛いのがあまり得意ではないので、思わずヒーッと口をつく。しかしこのスパイシーさが食べすすめるうちにどんどんクセになっていった。
続いて口にしたのが「ゲーンペッ」。ハーブの爽やかさとココナッツの香りにふっとやすらぐ。と思ったら、赤唐辛子を筆頭にスパイスの辛さがじわーり。結果的に4種の中では一番マイルドだったものの、辛みはしっかりあった。
3口目にパキスタンカレー「マトンカラヒ」をパクッ。トマトの酸味や甘みを感じつつ、コク深いマトンの旨みが口の中を支配する。個人的には一番好み! 実際は付け合わせにライタ(ヨーグルトサラダ)が付くそう。絶対に合う!
最後は、「レモンライス」と「チキンカレー」。『Lemon Rice TOKYO(レモンライス東京)』は、何度か食べたことがあり、久々の邂逅。うん、やっぱり美味しかった。レモンの爽やかな風味に、もち麦の食感がアクセント。マイルドなチキンカレーとのマッチングが絶妙でスプーンを進ませるが、いかんいかん。
せっかくなら、名店のカレーや副菜を混ぜ混ぜしてみたい……! とあらゆる組み合わせを試してみた。中でも「ゲーンペッ」と「マトンカラヒ」がフィット。タイのココナッツの香りに、パキスタンのトマト&パプリカの甘みがやってきてなかなか美味。これぞ夢の組み合わせ。カレー界のBI砲や!(例えが古いか)
ちなみに、実際にカレーソースだけの追加も可能。今回自分がやったようなこともできる。あなたが思う夢のあいがけを試してみてほしい。ほかには、副菜が単品で用意されている。こちらも今回参加しているお店のレシピを再現しているので、チェックすべし。
「『もしも食堂』さんはワインのセレクトがしっかりされているので、まず副菜とワインで一杯やって、〆にカレーを食べるのも楽しいですよ」と、お酒好きの小宮山さんらしい、蕎麦前ならぬ“カレー前”から楽しむスタイルを教えていただいた。
こちらの期間限定ショップは2023年3月31日まで。期間が前期後期で分かれており、2023年1月25日からカレーが入れ替わる。これは何度も通わなきゃ。
■東急プラザ渋谷
[住所]東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス内
[電話番号]03-3464-8109(代表/11時〜20時)
[営業時間]11時〜23時(飲食店舗)
[交通]JR山手線ほか渋谷駅西口連絡通路「渋谷フクラス歩行者デッキ」直結
取材・撮影/編集部えびす