ティモンディ前田裕太の“おとな”入門

前田さんの名言、集めました!『ティモンディ前田裕太の“おとな”入門』連載一周年&大晦日SP

ティモンディ前田裕太

「目指せ、理想の“おとな”」 をテーマに掲げて2021年12月からスタートした、『ティモンディ前田裕太の“おとな”入門』。あっという間に1年が経ちました。そこで今回は、大晦日SPと題して、この1年間の連載で飛び出した前田…

「目指せ、理想の“おとな”」 をテーマに掲げて2021年12月からスタートした、『ティモンディ前田裕太の“おとな”入門』。あっという間に1年が経ちました。そこで今回は、大晦日SPと題して、この1年間の連載で飛び出した前田さんの名言を総まとめ!2023年も良い年になるよう、皆さんの2022年を振り返りながらお楽しみください。

前田さんの考える、「“おとな”とは?」編

このコラム連載のテーマは、「目指せ、理想の“おとな”」。多くの回で、「“おとな”とは?」に対する前田さんの考えが登場します。視点を様々に変えつつ、このテーマについて考えた1年。その変遷をたどりましょう!

“大人になるというのは、この思い通りにいかない事実を積み重ねること”
(第1回「理想の大人とは?」編より)

記念すべき連載初回にて、「理想の大人ってなんだろう」ということを考えていただいた際の一文。「思い通りにいかない事実を積み重ねる」と聞くとネガティブなようですが、それに文句ばかり言わずにうまくいく方法を考えること、努力ができることこそが大人になったということなのだ、という、「大人になってよかった」と思える前向きな表現に感じました。

“自分が喜ぶ選択をし続けるのが大人なのではないだろうか”
(第4回「食」編より)

食べ物の好き嫌いが多いという、サンドウィッチマン富澤さんのエピソードを紹介していただいた回。嫌いな食べ物を避けても良い理由を説明している一文ですが、実はいろいろなものにあてはめられる考え方ですよね。大人になると、様々な局面において、自分で選択する機会が増えます。それとともに多くの責任を負う立場になっていくので、可能な範囲で「自分を甘やかす」方法を知っていれば、少し気軽になるかもしれないと思いました。

“これからの長い人生、まじまじとストレスの原因と目を合わせて対峙するだけではなく、逃げ道としてたくさんの道を用意しておくのも大人である”
(第7回「趣味」編より)

ストレスから逃げる方法として、油絵をたしなんでいる、というお話をしてくれた第7回からの一文。何か問題が起こった時、それを解決しようと努めるのは確かに正しいし、そうあるべきなのですが、ずっとそれだと息が詰まります。また、頑張ってもどうにもならない問題も、たくさんあります。面倒なことを全部忘れてしまえる、自分を解放する方法をひとつは知っているということが、「大人」として快適に生きていくための条件のひとつかもしれません。

“宇宙の塵にしかすぎない私であっても、真っ暗な空間にいる人を照らす手助けが少しでもできるのであれば、それでいいじゃないか”
(第8回「趣味」編より)

趣味として勉強している「天文学」について紹介してくれた第8回。趣味の世界が自分の仕事や生き方に良い影響を与える、という、まさに「大人」な考え方。ただ知識を増やして「なるほど」で終わるのではなく、得た知識を仕事や自分自身の内面の問題に置き換え、考えを広げていく姿勢が前田さんの良さであり、このコラムでも、そんな頭の中を見せていただいていると強く感じた回でした。

“そんな理想と現実と向き合って、それを愛せるのが大人というものではないだろうか”
(第11回「趣味」編より)

「そんな理想と現実」とは、「子供の頃はスーパーヒーローにでもなんでもなれると思っていたけれど、そうではないということに気づいていく」ことを指しています。何事も、頑張ればなんとかなる!というわけではないことや、自分の能力の限界を、いろいろな場面で思い知らされて大人になっていきますよね。でもそれは「自分のことを知っていく」過程であり、逆に、自分の長所や得意なことに気づくきっかけにもなりえるかもしれません。「諦」という漢字の元の意味は、「明らかにする」に近いという話を思い出した回でした。

わかる、わかります…と頷きながら読みました!「共感」編

このコラムを読みながら、「その気持ち、わかります!」と激しく頷いたことがある方は多いのでは。そんなエピソードの中から、とても身近で人間味あふれる感覚にグッときたものを、厳選してお届けです!

“「何か食べたいものはある?」と聞かれた時には、別に食べたくもないけれど、とりあえず「焼き肉ですかね」と答えるようにしている”
(第2回「食」編より)

「何食べたい?」は、「自分が聞かれたら困るけれど自分も人にしてしまう質問ランキング」1位ではないでしょうか…。そして、「なんでもいい」は、「自分が言われたら困るけれど自分も一度は使ってしまったことがある答え」ランキング1位…。即答できるよう、自分の中であらかじめ答えを用意している人、絶対たくさんいるはず!と思った一文でした。

“普通の会話を普通にしてみたこともあるけれど、その会話の最中に、あれ、こいつ普通のことしか言わねぇな、とか思われてるんじゃないか、と不安になる”
“先輩である自分が、楽しそうにしていなければ、後輩も気を遣ってしまう可能性がある、と思い、無理にはしゃいでしまったりもする”

(第17回「人付き合い」編より)
後輩相手だと、「自分が楽しませなければ!」という意識が働く気持ち、よくわかります…前田さんは、芸人さんというお仕事柄、なおさらなのでしょう。相手が誰であれ、自分が素直に楽しめば良い話なのは分かっているのですが…色々と余計なことを考えてしまいます。難しい…

前田節炸裂! 名(迷?)フレーズ編

このコラムの見どころのひとつといえば、前田さん独特の言い回し。毎回、面白い視点や表現で、言葉を紡いでくださいます。そんな前田さんが生み出してきた、名(迷?)フレーズを振り返ります!

“うどんに、天ぷらをつけて贅沢した!ハッピー!と思える人間性を失いたくない”
(第3回「食」編より)

極貧時代の食生活を紹介してくれた第3回。日々の食事にも困るような生活からは脱しても、当時の気持ちを忘れないで大切にしたい、ということを伝えるために選んだ表現が、「ハングリー精神」というような紋切り型ではないところが、前田さんらしい文章の良さが出ているな、と感じた一文です。

“エターナルお粥”
(第3回「食」編より)

前田さんが、極貧時代に生み出した食べ物。「お粥を作る⇒半分食べ、残りを冷凍⇒翌日、昨日食べた分と同量の水を足し、再度お粥を作る⇒半分食べ、残りを冷凍」を繰り返し、半永久的に食べようとした、想像するだけで悲しくなるお粥です。

“ふざけんな!俺は野菜だ!いや、芸人だ!”
(第5回「食」編より)

まぎれもなく野菜なのに、フライドポテトなどに加工された途端に「野菜ではない」と言われてしまう「ジャガイモ」。そんなジャガイモを、相方・高岸さんの運動能力や野球のキャラクターが注目されすぎて、お笑い芸人として認識されなくなってきた「ティモンディ」と重ね合わせ、「お笑い芸人である」ということをなんとか主張しようとした前田さんの心の声。ジャガイモの例えが分かりやすく、「確かに」と納得してしまいました。

“世論調査”
(第13回「人付き合い」編より)

必要以上の人付き合いを避ける傾向にある前田さん。飲み会などに参加しない代わりに、世間の皆さんの興味関心を調べるため、七夕の時期、公共の場に設置された笹に吊るされた他人の短冊を見ることを「世論調査」と呼んでいます。人の絵馬とか、短冊とか、見るの楽しいですよね。

“家の悪魔”
(第14回「人付き合い」編より)

人と出かける約束をした当日になって、突然、家を出るのが面倒になるあの現象が起きたとき、あれこれと理由をつけて約束を断らせようとしてくる天の声のこと。その正体は、突然約束を反故にしたくなってしまうほど疲労がたまっている自分を、なんとか休ませようとしている救難信号である、というのが前田さんの見解ですが、果たして…?

“今もまさに、家のベッドで寝転がって執筆している。これは、怠惰による態度なのではなく、頭の先からつま先まで、流れる時間を同じにしたいからなのだ。顔だけ少し老けるのが早いなんて、顔が可哀想ではないか“
(第18回「勉強」編より)

最近「相対性理論」などを勉強した前田さんによると、重力が弱いところの方が、強いところよりも、わずかばかり時間が早く進むそうです。ということは、立って生活していると、顔の方が足より早く老けてしまう…!?それを防ぐために、みなさん今日からできるだけゴロゴロしましょうね。

“スポーツ“は”秋”
(第19回スポーツの秋特別編より)

最近は、毎年のように猛暑の夏。どう考えても、屋外スポーツに適しているとは言えません。「○○の秋」という表現はたくさんありますが、「スポーツ」に関しては、「スポーツ“は”秋」と言うべきでは、という提言です。まさしくその通り!

“勉強とは、娯楽なのだ”
(第21回「勉強」編より)

学生時代に苦労した経験から、「勉強」という言葉にマイナスイメージを抱いたまま大人になっている方も多いかもしれない中で、堂々と「娯楽だ」と宣言する姿勢に、さすがです…!と思った一文です。必要に迫られて行うのではなく、「知りたい!」という純粋な欲求から始める「学び」は、きっと楽しく、生活に彩りを加えるものになるでしょう!

“沈殿物で澱んだ私の心の色にも、補色関係にある心の色を持った相手がきっといるに違いない”
(第22回「勉強」編より)

ティモンディの衣装がオレンジと青になった理由を明かしてくれた、第22回からの一文。前田さんの心の色が沈殿物で澱んでいるかはさておき…世界中に何万色もあると言われている色すべてに、隣に並べるとお互いを引き立て合う色がある、という補色の関係を、人間関係にあてはめるところがなんともロマンチックですね。

2023年も、“おとな”を目指す前田さんの成長に期待!

初回~2022年12月までのコラムを振り返ってきましたが、いかがでしたでしょうか。改めて読み返すと、この1年、本当にたくさんの新しい視点や考え方を見せていただきましたね。

最後に、第16回の「20代最後の特別回」にて、前田さんは、30代の抱負をこのように語ってくださっていました。

“理想ばかり追い求めず、時には流れに身を任せて、30代を思い返した時には、また、色々と思った通りに行かなかったなあ、それでもまあ良かったなと思えるような、年の取り方をしていきたいと思う”

2023年も、「理想の“おとな”」を目指す前田さんのコラムをお届けしていきます!引き続き、これからの前田さんの成長ぶりに注目していきましょう。

この記事のライター

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