「鍋焼きラーメン」の特徴
高知・須崎「鍋焼きラーメン」の特徴は「鍋」に入ったアツアツの状態で提供する独特のスタイルです。「鍋焼きラーメン」を注文すると必ずタクアンの古漬けが添えられ、ほとんどの人がライスを注文する文化も特徴のひとつです。ライスが鍋の蓋の上にのせられてくる姿は誰もが驚く光景です。
「鍋焼きラーメン」の歴史
高知・須崎「鍋焼きラーメン」の歴史は古く、発祥は戦後間もなく須崎市の路地裏に開店した「谷口食堂」。街の人に愛される存在の食堂で、店主の谷口兵馬さんが出前のラーメンが冷めないようにホーロー鍋を使ったことが始まりです。
当時は「鍋焼き中華そば」という名称で「鍋中(なべちゅう)」と呼ばれるほど愛されていましたが、昭和55年に後継者不在という理由から、惜しまれながら閉店しました。「谷口食堂の『鍋中』をもう一度食べたい!」と願う人が多いことから、「谷口食堂」の味を目指して「鍋焼きラーメン」を提供するお店が増え、現在に至るまで鍋焼きラーメン文化が受け継がれています。また、現在人口20,285人(令和4年3月現在)の須崎市で36軒が「鍋焼きラーメン」を提供しています。
日本一熱いラーメン!!
高知・須崎「鍋焼きラーメン」は、日本一熱いご当地ラーメンとも言われています。そこで新横浜ラーメン博物館では、2013年、札幌、東京、博多のそれぞれのラーメンと温度を比べる実験をおこないました。
実験の結果「鍋焼きラーメン」が断トツの1位となりました。また、提供されてから5分後の温度も計測したところ「85.3℃」と5分後でも他の地域のラーメンよりも高い温度でした。よって、日本一熱いご当地ラーメンといっても過言ではありません。