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新横浜ラーメン博物館(横浜市)は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗が2年間かけて3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から始めています。このプロジェクトにあわせ、店舗を紹介する記事の連載も同時に進行中。新横浜ラーメン博物館の協力を得て、「おとなの週末Web」でも掲載します。

第7弾は、札幌「名人の味 爐(いろり)」です。

26年ぶりのラー博

第7弾は、昭和26年創業、札幌ブラックの草分け的存在である「名人の味 爐」さんが、26年ぶりにラー博に帰ってきました!

店舗名:札幌「名人の味 爐」
住所:札幌市西区発寒3条5丁目3-11
営業時間:平日11時~15時、17時~20時、土日祝11時~19時
定休日:月曜日
※スープがなくなり次第終了
電話:011-671-4440
創業:昭和26年
創業者:大関十一郎、二代目:大関鉄三、三代目:大関徹史

・過去のラー博出店期間
1996年3月20日~1996年9月30日

1996年3月20日開店当時の行列

岩岡洋志・新横浜ラーメン博物館館長のコメント

「札幌と言えば味噌ラーメンですが、こちらのお店は昭和26年に創業し、独特なスタイルを築き現在に至るまで繁盛しております。この焦がしラードは店名にもある『名人の味』というようにもの凄く複雑で技術を要する唯一無二の技法です」

屋号の由来“爐街道”

昭和26年、大関十一郎さんは、北海道大学の恵迪寮(けいてきりょう)の近くで店舗を構えました。店内には囲炉裏があり、そこで焼き燗を出していました。雪の降りしきる札幌で学生は囲炉裏のあるそのお店に熱いラーメンを求めて往復し、その学生たちの足跡で出来た道を北大の学生たちは爐街道と名付け親しんでいたようです。

そして北大の学生たちが名付けた爐(いろり)という名が現在の屋号となっているのです。今でも恵迪寮出身の様々な年代の常連さんがお店を訪れるようです。

昭和40年前後のチラシ (提供「名人の味 爐」)

札幌「名人の味 爐」の歴史 昭和37年にオープン

昭和37年、大関十一郎さんの兄である大関鉄三さんが十一郎さんの誘いで「爐」を札幌・すすきの(南4条、西5条)にオープンしました。

また親戚筋も苗穂(なえぼ)駅前に店を構え、3店舗を構えることとなりました。

その後、鉄三さんの戦友からいい場所があると紹介を受け移転したのが、北4西5(現在のアスティ45ビル付近)の店舗でした。

駅前店(北4西5)の外観(昭和42年頃)(提供「名人の味 爐)」

昭和62年、北4西5の駅前店が再開発となり、その年に竣工した札幌センタービルからのラブコールを受け移転。この頃からお店を手伝うようになった鉄三さんの長男である徹史さんは2013年、発寒南(はっさむみなみ)駅近くに移転して、70年を超える爐の看板を守っています。

現在の店舗(2013年撮影)
三代目・大関徹史さん(2022年撮影)
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