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新横浜ラーメン博物館(横浜市)は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗が2年間かけて3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から始めています。このプロジェクトにあわせ、店舗を紹介する記事の連載も同時に進行中。新横浜ラーメン博物館の協力を得て、「おとなの週末Web」でも掲載します。

第9弾は、青森「八戸麺道大陸」です。

ラー博で修業後、現地に戻り出店

第9弾は、新ご当地ラーメン創生計画第2弾で誕生した「八戸麺道大陸」です!

日本各地にはそれぞれ個性的な「ご当地ラーメン」がありますが、地域によっては明確なラーメンスタイルが無い場合もあります。そのような地域の食文化や特産品を活かした、新たなラーメンの提案、それが「新ご当地ラーメン創生計画」です。

このプロジェクトは、エリアとプロデューサーを決め、そのエリアに在住・在勤している人を対象に出店事業主を募集し、審査・面接後に出店事業主を決定。2ヶ月の修業を経て、1年間ラー博で運営して資金を貯め、必ず現地に戻って店を開業するということが条件となります。

「八戸麺道大陸」は「新ご当地ラーメン創生計画 第2弾 八戸編」で出店したお店です。対象エリアは青森県八戸市。プロデューサーは「支那そばや」の佐野実氏を迎え入れました。

・過去の過去ラー博出店期間
2002年3月6日~2003年2月23日

岩岡洋志・新横浜ラーメン博物館館長のコメント

「当館の企画で行った『新ご当地ラーメン創生計画』で誕生しました。プロデューサーの佐野実氏が一番脂ののっていた時期でしたので、全ての知識や技術が詰まったラーメンで、20年経った今でも、かなり先を行っているラーメンだと感じました」

新ご当地ラーメン創生計画第1弾は、琉球新麺「通堂」

因みに第1弾は沖縄が対象エリアで、プロデューサーは「一風堂」の河原成美氏。そのお店は現在ラー博に出店している琉球新麺「通堂」です。

「新ご当地ラーメン創生計画」第1弾は沖縄の琉球新麺「通堂」

「知られざる食材の宝庫」青森・八戸

第2弾の対象地「八戸」は、古くから漁港として栄え、2002年12月1日に東北新幹線の延伸(盛岡→八戸)が予定されていた東北北部の経済拠点。

漁港を背景とした新鮮な海産物をはじめ、周辺の旧南部藩地域には鶏、豚、各種野菜等、全国的に見ても良質な農作物が豊富な「知られざる食材の宝庫」で、プロデューサーの佐野実氏もこの食材大陸に惚れこみました。

食材の調査、出店者の選定

対象地を発表する前に、プロデューサーの佐野実氏を中心に八戸及び周辺の食材調査から始まりました。食材調査のみならず、地元の郷土料理や、地元のラーメンの食べ歩き等、帰郷後の出店を踏まえて地元に根付く食文化の調査を行い、佐野実氏の頭の中で、大まかな構想が完成。2001年9月27日に出店事業主募集を始めました。

約50名弱の応募者の中から出店事業主に選ばれたのは、昭和32年創業の老舗中国料理店「大陸飯店」の箭内一三総料理長(当時の肩書)。

大陸飯店(2002年撮影)

箭内氏は総料理長として腕を振るう傍ら、地元調理学校の講師を務める、青森県内では有数の中国料理職人でした。

因みに選考会から出店までを、テレビ東京「日曜ビックスペシャル」にて密着放送されました。(放送日は2002年3月17日19:00~20:54)

最終選考会の模様=東京誠心調理師専門学校(2002年撮影)
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おとなの週末Web編集部
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