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週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で連載中の「クッキングパパ」は、主人公のサラリーマン荒岩一味が、得意の料理の腕を振るって、家族や同僚らとの絆を深めるストーリーが人気。

著者のうえやまとちさん自身が、試行錯誤を繰り返しながら作り上げた自信作のオリジナルレシピを、詳細なイラストと臨場感あふれる筆致で紹介しています。本欄では2022年3月3日発売号で通算1600話を突破した膨大なエピソードのなかから、毎週1つを取り上げ、その料理にまつわる四方山話をお届けします。

長引くコロナ禍で、自炊をする人が増えているいま、「クッキングパパ」を参考に料理を作って食べて楽しんでみませんか。第45回は「お茶漬け」です。

夜食にも最適! 荒岩流「忙しいあなたにがんばり茶漬け」レシピ

ご飯の上にのせた具材に、お茶や出汁を回しかけていただくお茶漬けは、国民食として老若男女問わず、好まれています。

ご飯と具材、汁が三位一体となってサラリと喉越し良く味わえます。食欲がない時、二日酔いの朝、忙しい時、夜食に…など、一家のお助けメニューとして、お椀ひとつで手軽に作れるうえ、腹持ち良く栄養補給ができるのが人気の秘訣です。

クッキングパパ第5巻 「COOK.46 忙しいあなたにがんばり茶漬け」では、身近にある材料を用いて、お茶を淹れたり、出汁をとったりする手間もなく、簡単にすぐできる栄養満点レシピを紹介。

作中では、「サッパリ夏向きで、ボリュームもある夜食にぴったりの茶漬け」と記されていますが、ほっこり優しい味わいは、おせち料理で疲れ気味の胃腸をも労わってくれます。

具材も多彩に! レシピのポイントは「冷えご飯」

第5巻 COOK.46で登場した「忙しいあなたにがんばり茶漬け」レシピ。コンビニ食材で手軽に美味しく!

お茶漬けのご飯は、ふだんより慎重に取り扱います。炊き立てやレンジで温めてすぐのものに熱湯を注ぐと、米粒が水分を多めに吸ってふやけてしまいます。

テレビCMで、無言でサラサラとお茶漬けを流し込むシーンがありますが、こちらの食感がお好みなら、冷えご飯にひと手間加えるのがおススメ。冷えご飯に熱湯を回しかけ、ザルにあげてお湯を切ってからお椀によそって。表面のぬめりがとれて、お米に味が染み込みやすくなるからです。

具を盛りつけましょう。レシピでは、小型の鰯(いわし)の頭と内臓を取り除き、丸ごと塩漬けにした後、オイルで煮込んだ「オイルサーディン」を使います。ご飯の上に梅じそ(青しそ)を広げ、鰯をのせて、わさびをそえます。全体に昆布茶を小さじ1、2杯ふりかけて醤油をたらっと落とします。レモンをギュッと絞ってたっぷり鰯にかければ、脂身もさっぱりといただけます。

昆布茶は、ミネラルや食物繊維を豊富に含み、うま味成分のグルタミン酸が効いています。サラッとして溶けやすく、コクもあるので、調理の味付けに便利です。

最後に、熱湯を鰯の身にそっとかければできあがり! 海苔やごま、細ネギをトッピングして、軽くかき混ぜていただきます。

ご飯のほのかな甘み、梅じそやレモン、ワサビの酸味が効いた鰯が、昆布茶のコクとうま味をまとって、しみじみとした美味しさが日頃の疲れを癒してくれます。

甘み、酸味、甘辛…メインの具はご飯との相性で家庭の味

こちらが作中で描かれたお茶漬け。サンマなどの缶詰を具に使うと個性派のお茶漬けができあがり

他にも、サンマのかば焼きや焼鳥などの缶詰は醤油ベースの甘辛味なので、ご飯がすすみます。メインの具とお茶や出汁との相性をいろいろと試して、それぞれの家庭の味を創ってみたり……奥深いところも、お茶漬けが国民食たる所以なのかもしれません。

また、全国各地には鯛や鰻茶漬けといったお茶漬けの郷土料理も多く存在します。

新年も日本の伝統的な食文化を感じながら、肩ひじ張らず料理を楽しみ、健康な暮らしを心がけたいですね。

文/中島幸恵、漫画/うえやまとち

◆『クッキングパパ』とは?

福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。 週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年12月現在、単行本は163巻。

この記事のライター

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