東北の誇りを胸に、開店90周年を迎えた仙台三越
今年4月1日に開店90周年となり、すでにアニバーサリーイベントが始まっている「仙台三越」も気合が入っている。
伊達家お抱えの歴史ある酒蔵『勝山酒造』の「純米大吟醸限定酒」(720ml・3300円。1000本限定)は、お米が持つふくよかな旨みの中に、コクとキレが感じられる1本。伊達政宗公を彷彿とさせる特別仕様のパッケージも魅力だ。
その他、『角星』の「水鳥記 純米大吟醸 袋取り雫酒」(720ml・3300円。200本限定)や、仙台三越90周年記念ラベルがスタイリッシュな『男山本店』の「蒼天伝 大吟醸」(720ml・3960円)など、仙台三越でしか購入できない銘酒が揃う。
仙台三越の開店90周年を記念して「バカラ」と製作したのが「仙台三越限定 伊達なタンブラー」(1万8700円)。モチーフとなっている伊達政宗公騎馬像は2022年3月の地震により被害を受けていたが、今年2023年3月21日に修復が完了。無事仙台城址に帰還された。仙台の人々にとっては、スペシャルなオリジナルタンブラーといえるだろう。
さらには伊達家と江戸時代より深い繋がりを持つ松平家がある島根県松江市の老舗和菓子店3軒による、オリジナルの特製生菓子も登場する。
食だけではない。90周年をお祝いして、仙台にご縁のあるアーティストと組んでさまざまなプロジェクトを展開する。
メインは、国内外から熱い視線を浴びている仙台出身のアーティスト・佐々木香菜子さんによる巨大タペストリー。定禅寺通り館の吹き抜けに登場している。その力強さと同居する繊細さに思わず立ち止まり、涙ぐむお客さんもいるのだとか。
90周年オリジナルソングに加え、仙台三越をイメージした店内BGMを手掛けるのは、仙台を拠点に活動するヒップホップユニット「GAGLE(ガグル)」。日本語ヒップホップクラシックスの旗手として高い人気を誇る彼らと老舗百貨店の異色のコラボに、音楽好きとしては思わず胸がときめいた。
しかも仙台三越では、100周年に向けて若手社員たちによるプロジェクトチームがすでに動き始めているのだそう。ますます目が離せない。