衝撃の“青いポテサラ”を動画付きで公開!
「基本的には『あったらいいな』というものを集めています。ただ、僕自身酒飲みがいきすぎて特殊になっていまして……。酒場に行ってもお新香だけで飲む、やきとん屋さんに行ってサラダだけで過ごす“とんなし”をやっているくらいなので、スタッフにも意見をもとめて現在の状態に落ち着きました」
先日いただいたブラックカレースパについて感想をお伝えしたところ、裏話を教えていただいた。
「『酒場食堂』をやる前に同じ場所で『もしも食堂〜WORLD CURRY FESTA〜』というお店を約5ヶ月やったのですが、ありがたいことにカレーがなくなることを惜しむ方がいらっしゃったのでカレーは入れようと思って入れました。ただそのまま前のメニューを継続するだけでなく、今回の『酒場食堂』用に作りました」
これは、前のお店に行かれた人も再訪必至である。
そのほか、オススメのメニューを教えていただいた。
まずひとつ目「特選・米沢牛煮込み」(770円)。A5ランク、血統書付きの米沢牛を惜しげなく使っている。
「みなさんに脂の甘みを味わってほしい」と塩煮込みにした自信のひと皿。旨みが染み渡ったスープは完飲必至だ!
続いて「名物バタフライピーポテサラ」(770円)。これはもう百聞は一見にしかず。まずは写真をご覧いただきたい。
この時点ではまだ完成していない。コーンフレークと柴漬けが敷かれていて、その上にサラダがのっている。仕上げはなんとテーブルで行われる。ということで、下記の動画をご覧あれ。
このモンブランのようなものはマッシュポテト。なぜ青いかというと、メニューにあるバタフライピーを使っているから。バタフライピーとは、マメ科つる性の植物。その花の美しさから、ティーをはじめ飲み物に使われることが多い。
そして、レモンやライムの果汁をかけると、クエン酸に反応して色が変化。このポテサラもまさにレモンをかけて色の変化を見せてくれる。
ちょっと酸味のあるマッシュポテトを、サラダ、コーンフレーク、柴漬けと一緒に混ぜて食べると、口内調味でバッチリ、ポテサラになるのだから面白い。そして、おいしい。見事にハマっているのだ。
これらに合わせたいお酒はひと通り揃っている。面白いのは、焼酎も緑茶も濃い目の「渋ハイ」(490円)。また、ワインリストもあるというから、やはり単なる酒場ではない。
さて店内に目をやると、サイン色紙を発見。実はコレ、ほとんどが架空のサインなんだそう。例えば、架空の韓国アイドルグループのメンバーとか、スタッフのお子さんといった具合。そういう遊び心があるのも楽しい。
「コロナで人がいなくなりましたが、ようやく若者や外国人が街に出てきていますよね。でも、まだおとなが帰ってこなくなっているように思います。 おとなが週末に渋谷で、週末なら昼でもいい。『酒場食堂』に飲みに来てほしいです。みんなが集まるところになってほしいな。
外国の方も来てほしい。楽しんでもらえると思いますよ。って、おと週さんを外国の方が読んでくれるかなぁ(笑)。
開店直後の1日目、2日目に来たら、ベビーカーを押したファミリーがいて、奥さんは食事を、旦那さんはお酒を飲む姿を見かけました。広く座れるスペースがあるので、買い物がてら荷物を持ちつつふらっと飲みに来れる。自分が描いたイメージ通りの状況になっていてうれしかったですね」。
メニューの価格を見ても、東急プラザ渋谷という商業施設内なのに比較的安く飲めると思う。今度は本腰入れて飲みに来たい。そして、そのときは複数人で行って、いろんなメニューをつまんで飲みたいものだ。飲み放題もあるし、なかなか使い勝手がいい。みなさんもぜひお試しあれ。
■『酒場食堂』
[住所]東京都渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷(渋谷フクラス内)6階
[電話番号]03-6455-1215
[営業時間]11時〜23時
[休み]施設に準ずる
[交通]JR山手線ほか渋谷駅西口連絡通路「渋谷フクラス歩行者デッキ」直結
[HP]https://gatw.jp/p/sakaba/
取材・撮影/編集部えびす