旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:うど
難易度:★★★★☆
山菜ではあるものの、ほとんどが栽培もの
うどは山菜に分類される野菜ですが、天然もののうどはごく限られた時期にしか収穫することはできません。西日本などでは3月あたり、東北では6月上旬くらいが旬となります。こういったことから、スーパーで見かけるうどは栽培ものがほとんどです。
栽培ものの出荷が最盛期を迎えるのは春と冬の2回。春に出荷されるものが「春うど」、晩秋から冬にかけて出荷されるものが「寒うど」と呼ばれます。
ただし、香りが強く、やわらかな春うどの生産量が多いため、スーパーで見かけることが多いのは3月から6月上旬あたりまでとなります。
栽培もののうどには2種類あり、光の当たらない暗所で栽培される、真っ白なものが「軟白うど」、根の部分に土をかぶせて栽培される、緑の部分が多いものが「山うど」と呼ばれます。
山うどは香りや苦みが強めで天然ものに近い味わい。いっぽうの軟白うどはクセも苦みも少ないことが特徴です。
シャキシャキとした食感を楽しむには生食で。酢みそ和えや酢の物、サラダなどにしていただきましょう。きんぴら、天ぷらにしても、独特の苦みと香りを楽しめます。
ただし、うどはアクが強いので、皮をむいて切ったものを必ず酢水に15分から20分ほどさらしてから食べるようにしましょう。
美味しいうどの見分け方
山うどの場合は、穂先がピンとしてしおれておらず、茎が太く短め、全体にうぶ毛が密生しているもの、軟白うどの場合は、全体にうぶ毛が密生して真っ白で、太くて穂先までまっすぐ伸びているものを選びましょう。
また、うどならではの香りと食感を楽しみたいなら購入後すぐに食べるのが一番。どうしても保存しなくてはならない場合は、新聞紙で包んで冷暗所で保存を。光に当てると硬くなってしまいます。
うどの注目栄養素
とりすぎた塩分の排出を促し、むくみを改善する作用をもつカリウムが豊富です。抗酸化作用をもつクロロゲン酸や疲労回復効果のあるアスパラギン酸も豊富なことから、アンチエイジング、生活習慣病の予防が期待されます。
また、苦みの素となっている植物性アルカロイドはデトックス効果が高いポリフェノールの一種。食べるだけで体を浄化できるうれしい野菜です!