ブレイクのきっかけは「2ちゃんねる」
まさかの「2ちゃんねる」である。
「なぜか2ちゃんねるに『鯖寿司』のスレがあったんです。味噌焼き鯖寿司を食べたお客様がそこに『これはもう、鯖寿司というより、料理だね』と書き込んでくださって。ブログでもおいしいと紹介してくださり、そこから注文が一気に増えました」と白崎さんが笑顔で語る。
2ちゃんねるで「好意的に」バズるという奇跡を果たした「味噌焼き鯖寿司」。
いざ、いただきます!
サバの香ばしさが、焼けた味噌の風味でなんとも華やか。続いてジューシーな脂が口の中いっぱいに押し寄せるものの、そこにシャリの酸味が寄り添い、軽やかに。みょうがのシャキシャキ感で、いったんすがすがしいリセット。その後にたくあんの煮たのが、みずみずしく程よいコリコリ感でサバの旨みと脂にベストマッチ!
なんでしょう、この見事な「口内味変」。
ともするとくどく、単調になってしまうこともある焼き鯖寿司が、まるで万華鏡のように多彩な味のハーモニーを奏でる。
そして、特筆すべきは「ありえないほどしっとり仕上げ」なこと。おそらくジェンヌ人生のなかでもっとも「潤い系焼き鯖寿司」。みじんもパサつき感がない。
そしてそして! 「味噌」は言われなければ、あまりわからないのも驚きポイント。
白崎さんによれば味噌は「たっぷり塗っている」にも関らず、味が濃くて「味噌風味」なわけではなく、焼いた味噌の香ばしさだけが残り、サバの旨みを引き出し、身をしっとり仕上げるといういわば「味噌のいいところ」だけが余すことなく使用されている。
いわば「味噌は至高の焼き鯖寿司」の立役者!
ミラクルな焼き鯖寿司、ぜひ味わってみて!
■『四季食彩 萩』
[住所]福井県福井市下馬3-1507-1
[営業時間]12時~15時(寿司の引き取りのみ)
[休み]月、第1・3・5日
[交通]JR北陸本線越前花堂駅から徒歩15分
[URL]https://www.sabazushi.co.jp/