2024年春、北陸新幹線が金沢からの延伸開業を控え、注目を集める福井県。福井といえば、日本屈指の「サバグルメ王国」。
サバというと県内では若狭エリアが位置する嶺南のイメージが強いけれど、県庁所在地・福井市を有する北部エリア「嶺北」でもさまざまなサバグルメが堪能できます。今回は、福井市でぜひ味わいたいサバグルメを一挙ご紹介!
北陸新幹線開通で今後は東京から2時間台で福井へ!
JR福井駅到着! これまで東京から乗り換えがマスト、3時間以上かかっていた福井市。北陸新幹線の延伸によって、ズバッと直通、2時間台で「福井市サバグルメ」の扉が開くなんて(涙)!
福井名物の合体!「焼き鯖おろしそば」
到着したらまず向かいたいのが、JR福井駅に隣接する複合施設「ハピリン」。なんてったって、ここは「サバと麺の殿堂」! なんとサバを使った個性派蕎麦と、ラーメンが味わえるのだ。こんなサバらしいビル、日本唯一!!!
ハピリン1階に位置する『あみだそば 福の井』は、福井県産特上蕎麦粉を使用したこだわりの十割そばが人気の名店。福井を代表する郷土料理「越前おろしそば」、そして日本初の「焼き鯖おろしそば」を味わえる。
以前、東京の福井県アンテナショップ『食の國 福井館』のみで提供され、天ぷらそばを上回る大人気だった逸品が、地元・福井でも味わえるようになったのだ。
「おろしそばとサバという、福井の名物コラボということで、好評です。とくに土・日は焼き鯖おろしそばが一番に完売になりますね」とうれしそうに語るのは考案者である永見雄二さん。息子である耕己さんと「元祖焼き鯖おろしそば」の店として爆走中だ。
唯一無二の焼き鯖おろしそばに情熱をかける永見さんの、アツい想いは過去の記事を読んでいただくとして、ともかく、「元祖焼き鯖おろしそば」の店として気合が入りまくっている。
以前は壁に貼られるのみだった焼き鯖おろしそばは、看板料理のおろしそばについでメニュー表入り。その本気度たるやハンパない。
なんとメニューから、そば屋の定番「えび天ぷらそば」が消えている!! 「焼き鯖おろしそばに注力するべくやめました」と雄二さん。
「うちは焼き鯖おろしそばと心中する覚悟です」と苦笑する耕己さん。大好評の焼き鯖おろしそば。けれど、まだまだ雄二さんが気になっていることがある。「食べ方」だ。
「もっともおいしい食べ方が、いまいち浸透していないんですよね」と雄二さん。ここで、雄二さんのアツい叫びを福井の中心からお伝えしよう。
「混ぜてほしい!」
焼き鯖おろしそばの食べ方の大きなポイントは、おろしそばの上にのった焼きさばをよーーーーーーーく混ぜること!
「サバの脂がダシにしみこんで、一体化してこそおいしくなるんです」と雄二さんは力説する。
たしかに、こんなに麗しく黄金色に焼き上がった美しいサバをほぐすのは躊躇するのもやむをえない。
しかし、ここは心を鬼にして、雄二さんの魂の叫びに従ってほぐすべし。
ホグホグホグホグ。サバの身をほぐしたところで、大根おろしとともに、そばをズズズズズ。
ああー!
サバの旨みと、力強い味わいのそば。スッキリした辛みの大根おろしは、拮抗するサバとそばに降り注ぐ雪のよう。あまりのナイスサバランスに毎回うっとり。
永見さん曰く、「健康によいサバと蕎麦、大根おろしの合体。まさに『完全食』」。たしかに、食べるうちに力がみなぎる気がする。福井市観光にむけて、がっつりエネルギーチャージを!
■『あみだそば 福の井』
[住所]福井県福井市中央1-2-1 ハピリン 1階
[電話番号]0776-43-0739
[営業時間]10時半~20時半(20時LO)
[定休日]無休
[交通]JR北陸線ほか福井駅より徒歩1分
[URL]https://www.amidasoba.com/