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自宅で天ぷらや唐揚げなど、揚げ物をするとキッチンが汚れたり後片付けが大変だ。それは飲食店でも悩みは同じで、油の後始末や掃除など、ただでさえ人手不足なところに負担が大きい。

こうした問題を解決する画期的なフライヤーが登場し、続々と飲食店での導入が進んでいる。クールフライヤーという製品だ。

特許技術により油が劣化しにくい

クールフライヤーは油槽の底部を水で覆い、ヒーター直下の油(低温油槽)を水冷する仕組みになっている。これによって調理中に発生した水分や微細な揚げカスを、低温である底部にすばやく落下沈殿させることが可能

通常フライヤーは油の入った油槽をヒーターで加熱して油の温度管理をして食材を揚げるが、クールフライヤーはヒーターから下を冷却水で覆い、低温油槽を作り出していることが特徴だ。ヒーターより下は80℃以下、油槽の最下部では常に40℃以下に保たれる。

さらに油槽の中央部分にある下流対流をつくる仕組みによって食材からでる水滴や揚げかすが落下し、沈殿する。水分の気化蒸発が抑えられ、揚げかすの炭化も防ぎ、油跳ねと油煙が大幅に減り油の劣化も防ぐ。これらは特許技術だ。

油の劣化が抑えられ、新鮮なままの油で揚げると油切れが良くカラッと揚がり、胃もたれのしないおいしい揚げ物ができる。油も長持ちして交換頻度も大幅に下がる。これは揚げ物革命だ。

クールフライヤーは、二重構造のヒーターを用いることで油槽内に下降対流を発生させる。また食材は投入直後に多くの水分を放出するが、クールフライヤーではこれを自動で検知し、独自の加熱制御により揚げカス・不純物・水分を素早く油槽底部に沈殿させている

フライヤーの外周には油槽カバーが取り付けられ、輻射熱がほとんどなく火傷の心配も少ない。専用の油回収装置「クールポッド」を使えば油の交換もスムーズで作業も楽。業務用だけでなく家庭用もつくられることを期待してしまう。

ふだん天ぷら屋さんや揚げ物屋さんに入った時に、どうやって揚げているかなど気にしたこともないが、実は知らないところで技術革新が進んでいるのである。

■クールフライヤーCFT-7仕様

クールフライヤー CFT-7

外形寸法:W=308mm(リフトUPアームを含め328mm)、D=464mm、H=269mm(油槽部220.5mm)
本体重量:17kg/油槽面積:W=240mm×D=300mm
電源:単相200V/最大消費電力:2.4kW/h
標準油量:7リットル/水槽容量:7リットル/標準注水量:7リットル/h程度

*仕様は変更になる可能性があります
*水道栓との常時接続が必要になります。
*油の回収には、専用周辺機器のクールポッド(別売り)を使用します。

■会社名
クールフライヤー株式会社

文/おとなの週末Web
写真/クールフライヤー

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この記事のライター

おとなの週末Web編集部 深田
おとなの週末Web編集部 深田

おとなの週末Web編集部 深田

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