旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:もも
難易度:★★☆☆☆
あふれ出る果汁と甘い香りがたまりません!
ももはバラ科モモ属に属する果物で、もっとも美味しくなるのが夏から初秋。原産地は中国ですが、日本でも縄文時代あたりから食べられていたといわれています。実際、縄文時代の遺跡から桃の種が見つかっているとか。
山梨県、福島県、長野県が収穫量の多い地域で、現在はこの3県で全国の収穫量の約6割を占めています。なかでもダントツのトップは山梨県で、全国の収穫量の約1/3を占めています。
ももといえば桃太郎の地である岡山県を連想する人も多いと思います。岡山県は、昭和30年代~40年代前半は収穫量が全国1位でしたが、現在では、5~6位となっています。ただし、現在国内で流通しているももの元祖といえるのは岡山県の「白桃」。この白桃を品種改良してさまざまな品種が誕生しているのです。
ももの品種は大別すると、白桃・黄桃・白鳳の3種類ですが、品種改良や交配なとが盛んに行われていることから、現在流通している品種は70種前後となっています。なかでも、白桃と白鳳の交配種である「あかつき」という品種がトップシェアを誇っています。
ちなみに、ネクタリンも、ももの一種です。
白桃と白鳳は果肉が白い白肉種で、黄桃は果肉が黄色い黄肉種です。
白鳳は、果肉に少し赤みがあり、柔らかくジューシー、酸味が少なく濃厚な甘味が特徴です。
白桃は白鳳と同じく酸味が少なく濃厚な甘味をもち、ジューシーですが、白鳳より果肉に締まりがある品種です。
黄桃はスーパーであまり見かけることはないと思います。黄桃は果肉が完熟しても硬めなので、缶詰などの加工品に使用されることのほうが多いからです。
美味しいももの見分け方
左右対称できれいな丸みがあるものを。表面にキズや変色がなく、全体にうぶ毛がしっかりとはえているものがおすすめです。
果皮に白い斑点があるもの、縫合線と呼ばれる溝を中心に左右のバランスがとれているものが美味しいといわれています。
ももは非常に繊細な果物なので、購入に際には絶対に触れてはいけません。
ももの注目栄養素
ももにはナトリウムを排出する働きがあるカリウムがたっぷり。塩辛いものが好き、むくみが気になる人におすすめです。
また、ビタミンCやビタミンEといった抗酸化成分も含まれているため、アンチエイジング効果も期待できます。
ももは糖質が多いというイメージがありますが、1個あたりの糖質量はりんご1個やバナナ1本よりも少ないのです。とはいえ、食べ過ぎれば糖質過多になってしまうので注意しましょう。