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ガソリン価格の値上がりが止まらない。資源エネルギー庁が2023年8月16日に発表した8月14日時点でのレギュラーガソリンの価格は181.9円/L。前週の180.3円から1.6円の値上がりで、これで13週連続の値上がりだ。ちなみに軽油は161.4円/L、灯油は120.6円/Lで、どちらもガソリン同様に13週連続の値上がりだ。この異常事態にどうすればいいのだろうか?

そもそも高額なガソリンの税金

少しでも減らしたいのがガソリンによる出費だ(BJ@Adobe Stock)

ガソリン価格が上昇している理由は単純で、コロナ禍からの経済回復の重荷となる燃料油価格の高騰を抑制するための補助金が投入されているが、これが減額されているからである。それに加えて原油価格の上昇も値上げに拍車をかけている。

ちなみにガソリン価格のうち、約4割が税金というのをご存じだろうか。内訳はガソリン税が53.8円/L、石油石炭税と温暖化対策税が合わせて2.8円/Lで、これらはガソリン価格にかかわらず定額で徴収されている。このうえ、消費税も徴収されるのだから大変だ。181.9円は税込み価格だから、約16.5円が消費税となる。

こんな状態ではガソリン価格が下がるわけがない。それどころか東名や中央など、高速道路の一部ガソリンスタンドではレギュラーガソリンの価格が200円を超えているのだ!!

こんな状況では、少しでもガソリン消費量を抑えるために省燃費運転をするしかないだろう。

ガソリン代を抑えるためのエコ運転

運転の仕方一つで給油するガソリンの量を削減できる(tong2530@Adobe Stock)

アクセルを踏めばクルマは加速するわけだが、アクセルを強く踏めば踏むほど多くのガソリンがエンジンに送り込まれ、燃費が悪化するのは誰が考えてもわかることだ。大事なのは必要なだけアクセルを踏み、必要以上の加速を行わないこと。目標速度を超えるような加速をしたり、赤信号が見えているのにアクセルを踏み続けるような無駄は避けたい。

ガソリン消費量が最も多いのが、発進加速時だ。ここは徐々にアクセルを踏むことによって効率のいい加速を心がけたい。ハイブリッド車などは、なるべくモーターの力で加速することで燃料消費を抑えることができる。強くアクセルを踏むと、さらに加速するためにエンジンが始動してしまい、効率が悪化してしまう。

街中ではどうしても加減速が多くなってしまうが、車間距離を広く保ちあまり前車の影響を受けないようにして定速走行を心がけよう。さらになるべく道路の先の様子をうかがい、工事や駐車車両などによる幅員減少を見つけたら、早めにアクセルを緩めたい。

赤信号などで停車する際は、早めにアクセルを離してエンジンへの燃料噴射をカットしよう。またハイブリッド車は回生ブレーキを活用したい。アクセルを離すことでモーターが充電器として作動するのが回生ブレーキで、減速しながらバッテリーが充電されるので、燃費向上に大きな効果がある。

高速道路走行時は、なるべく流れの遅い左側の車線で走ることで燃料の消費を抑えることができる。これはエンジンを低回転で使うことができることに加えて、空気抵抗によるロスを下げることができるからだ。空気抵抗は速度の二乗で増えるため、例えば80km/hと100km/hでは抵抗値は3割以上(ボディ形状によって異なる)も増えてしまうのだ。

とはいえ、あまり低い速度で周囲に迷惑をかけたり、最低速度違反に取られるようなことがないようにしたい。安全で家計にやさしい運転を心がけよう!!

他にもこまめなタイヤの空気圧確認(空気圧が低いと走行抵抗が増加する)、ゴルフバッグなど普段使わない余計な荷物はクルマからおろして車重を軽くするといった細かい積み重ねも大事だろう。

文/おとなの週末Web編集部・深田啓介、写真/Adobe Stock(トビラ写真:hanafujikan@Adobe Stock)

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おとなの週末Web編集部 深田
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