日本一短い商店街?「三吉橋通商店街」
やがてアーケードは途切れて車道に出たけど、道を渡った先にもお店はあるようなので、渡ってみた。どうやら商店街の名前が変わって、こっちは「三吉橋通商店街」というらしい。すぐに川(中村川)に出て、ここに架かってる橋が「三吉橋」なわけですね。
一説にはここ「日本一短い商店街」とも言われた、とか。でも前に「商店街編」の時に見つけた、「北新宿四丁目親交会」も相当に短かったけど、なぁ。どっちなんでしょ。まぁいいけど(笑)
それより特筆すべきは、橋の袂に大衆演芸場『三吉演芸場』があること。そうかそうか、と更に納得。ここは国際的な下町であると同時に、大衆芸能も昔から演じられて来た街なんですね。だからこそあの歌丸師匠! いやぁ街の性格と師匠のイメージがぴっちり重なり合う。こんな街もなかなかあるモンじゃないですよねぇ。
路地「横浜橋市場」を抜けて見つけた食堂
さぁさぁ、そろそろグルメに移りましょう。
三吉橋の向こうにもちょっと気になる店が見えたけど、やっぱり横浜橋通商店街でお店を探すのが王道でしょう。
そんなわけで引き返します。実はさっき、気になる店を見つけてたのだ。商店街からちょっと脇に入った路地に、「台湾牛肉麺」の店があった。庶民的な下町ながら、国際色も豊か。そんな街にまさに相応しいグルメじゃありません?
ところがそこへ向かっている途中、手前に別な路地を発見。「横浜橋市場」。こんなのを見つけたら、もう入らずにはいられない。
結局、開いてたのはお肉屋さんだけだったけど、路地を抜けた先にはアーケードこそないものの、店がポツポツ点在する道が横たわってた。
そんで、そこにあったわけですよ。『三河屋食堂』。あぁ〜、もうこの佇まい。堪りませんっ……
さぁどうするか? 国際色を飽くまで優先するか。それともそんな街で敢えて、純和風を選択するか!?
結局、この店構えに負けました。またガラスケースの中の色紙が強烈パンチですよね。「三河屋特製 むぎとろ定食」。これを避けて通れる人がどれだけいることでしょう。少なくとも私にはムリでした。
「麦とろろ定食(卵入り)」は三位一体の味
中はL字形カウンターに、テーブル2つの店内。サラリーマン風の2人連れがテーブル席で定食を頬張ってた。店はオバチャン一人で切り盛りしてるみたい。
メニューがたくさんあって一瞬、迷ったがやはりここは初心貫徹。「麦とろろ定食(卵入り)」750円なり、を注文した。すると、出て来たのがこれですよ。あぁ〜っ、やっぱり正解! とこの段階でもう分かってしまう。
山芋と卵をかき混ぜて、ご飯に掛ける。両者と麦飯とが三位一体となって、口の中に流れ込んで来る。この快感!!
本当は一気に流し込んでしまいたいくらいだけど、それでは勿体ない。時々、お新香の高菜に箸を伸ばして、余裕を作る。せっかくこんなご馳走を頂くんだもの。やっぱりじっくり味わわないと、ね。
それでも気がついたら味噌汁まで飲み干してしまってました。