「白飯許さない」ってどういうこと!?
逆説的でおもしろいネーミングだと笑っちゃったのが「白飯許さない」。
開発者の梶間 慧さんは、食べることが大好きで白飯と具材のバランスを取ることを忘れ、欲望のままに具材を食べていたら白飯が余りがちという実体験から生まれたのがこの部門。飯より具材を愛しすぎてたどり着いた「超絶具ッドな偏愛めし」だ。
「ワクワクドキドキする商品づくりでみんなの心を満たしたい。具の量を多くすることで、最後に白飯だけが余ることがないように、最後のひと口まで満足できるように」という思いに溢れている。
「欲望のままに作った厚切りロースのピラミッ丼」(646円)について、「焼肉弁当を食べていると、肉が先になくなってしまう」と不思議そうに、かつ悲しそうに話す梶間さん。そんな思いを抱えている同志諸君への使命感に燃えて開発されたのがこちらだ。お肉とご飯はなんと同量の180gずつ。
豚ロースは4~5mmほどもの厚みがあるのに柔らかで歯触りがよく、サッパリとしているのでぐいぐい食べられる。甘辛いタレに糸唐辛子のアクセントもいい。
「あんだく溺れ天津飯」(430円)も天津飯を食べた時にあんが先になくなって、白飯のみを切ない思いで食べたという経験から生まれたもの。
熊本県天草の「牛深(うしぶか)漁港」で出合った、新鮮な小魚から抽出したダシを使ったあんは醤油ベース。オイスターソースがほんのり効いたやさしい味わいのあんが容器の限界ぎりぎりまで超だくだくに入っている。これは持ち帰りの時に気をつけないと大変そうだ。具材はカニカマとキクラゲととてもシンプル。
「はみだしすぎィな鶏つくねおにぎり」(322円)について、梶間さんは“ちょっとはみ出している”と言うが、いやいや、ひと口目はご飯に届かず、つくねしか食べられない(笑)。つくねとご飯はそれぞれ80gずつで、私(女性)の握りこぶし以上の大きさだ。
どこから食べても具があるし、最後のひと口まで堪能できる満足感と幸福感を願って作られた。つくねは既存品の226%だそうで、はみだしすぎィというか、やりすぎィだろう、ドンキ!
最初にパクリとかじられる部分は照り焼きソースで、途中からはまろやかな卵黄ソースで味変されるようになっている。具材は、ショウガの風味が爽やかなつくねに、ニンジンなどの根菜類も入り、満足度がやたらと高い。