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「全国秘宝館巡りをしたくなっちゃう」

その昔、観光地には“秘宝館”などと呼ばれるイベント小屋というか展示室があった。車でよく行った静岡県下田市に向かう伊豆半島沿いにも秘宝館があった。子供お断りと入口に書かれていて、その中に入ると、例えば大きな木を男性器型に削ったものがデンと置かれていて、“大珍宝”とか書かれていた。その他、怪しい性具とか春画なども飾られていた。そんな話をチンペイさんに振った。

“そうそう、あったね秘宝館。ぼくが過ごした関西にもあった。親に入りたいと言うと、ここは子供は駄目なんだとか言われてね。ビニ本もどこかこれを見たら駄目みたいなイメージがあって、そう言われると見たくなっちゃうのが人間なんだよね。そうか、秘宝館ね。 そんな話を振られると、全国秘宝館巡りをしたくなっちゃう。それが自分なんです”

チンペイさんは女性問題を週刊誌~今ならネット~に書かれたことはないと記憶する。女優で歌手の小川知子とデュエットしてヒットした「忘れていいの」(1984年、作詞作曲・谷村新司)を歌う時にさり気なく彼女の胸に右手を差し入れる仕草がエロティックと話題になったくらいだろう。

“ぼくは女性が大好きなんです。ノーマルな男はみんなそうだと思うし、隠すこともないと思うんです。そして、女性を尊敬するというか崇高な存在として捉えています。だって岩田さんもぼくも女性から生まれているんです。その人生の出口をちょっと覗いてみたい、それもビニ本集めに関係していると言うと、格好つけすぎかな(笑)”

アリスの作品の数々

岩田由記夫
1950年、東京生まれ。音楽評論家、オーディオライター、プロデューサー。70年代半ばから講談社の雑誌などで活躍。長く、オーディオ・音楽誌を中心に執筆活動を続け、取材した国内外のアーティストは2000人以上。マドンナ、スティング、キース・リチャーズ、リンゴ・スター、ロバート・プラント、大滝詠一、忌野清志郎、桑田佳祐、山下達郎、竹内まりや、細野晴臣……と、音楽史に名を刻む多くのレジェンドたちと会ってきた。FMラジオの構成や選曲も手掛け、パーソナリティーも担当。プロデューサーとして携わったレコードやCDも数多い。著書に『ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち』など。 電子書籍『ROCK絶対名曲秘話』を刊行中。東京・大岡山のライブハウス「Goodstock Tokyo(グッドストックトーキョー)」で、貴重なアナログ・レコードをLINN(リン)の約400万円のプレーヤーなどハイエンドのオーディオシステムで聴く『レコードの達人』を偶数月に開催中。最新刊は『岩田由記夫のRock & Pop オーディオ入門 音楽とオーディオの新発見(ONTOMO MOOK)』(音楽之友社・1980円)。

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