癒しの「額縁庭園」を眺めつつ、お茶で一服
四季折々の景色の美しさで知られるもう一つの庭が『宝泉院(ほうせんいん)』の額縁庭園です。『三千院』からは徒歩5分ほど、天台宗の声明(しょうみょう)道場として栄えた『大原寺 勝林院』の塔頭として約800年前に建てられた寺院です。
書院に通されると、正面に樹齢700年の五葉松、右手には竹林の合間から大原の里を見下ろす初冬の「盤桓園(ばんかんえん)」が広がります。
お庭自体は大きくありませんが、大原の里と背後の山々を借景にした奥行きのある眺めが素晴らしく、ずっと見ていても飽きることのない癒しの空間でお抹茶をいただきホッとひといき。
宝泉院にはもうひとつ、2005年に作庭された新しいお庭があります。「宝楽園」と名付けられた石庭は石組、樹花、白砂で太古の海と神仏の世界を表現したというスケールの大きな歩き眺められる枯山水です。
■天台宗 京都大原 三千院
住所/京都市左京区大原来迎院町540
電話/075-744-2531
拝観時間/9:00~17:00(11月8:30~17:00、12月~2月9:00~16:30)
拝観料/一般700円、中学生・高校生 400円、小学生 150円
■京都大原 宝泉院
住所/京都市左京区大原勝林院町187番地
電話/075-744-2409
拝観時間/9:00~17:00(受付は16:30まで)
拝観料/一般800円、中学生・高校生700円、小学生600円
※2024年4月1日から拝観料が変わります(一般900円、中学生・高校生800円、小学生700円)
編集/エディトリアルストア
取材・執筆/渡辺美帆、成田孝男
写真/奥田正治
※情報は令和5年12月12日現在のものです