旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:キウイフルーツ
難易度:★★★☆☆
甘さたっぷりの新種も登場
キウイフルーツは1年を通して流通しているため、旬の時期がわかりずらいのですが、国産ものの収穫量のピーク、つまり旬は11月~4月頃となります。
国産のキウイフルーツは収穫時期となりますが、その後一定期間追熟させて食べ頃の状態で出荷されるため、市場に出回る量が増えるのは12月頃からとなります。
キウイフルーツの生産国といえば真っ先にニュージーランドを思い浮かべる人が多いと思います。しかし原産国は中国で、20世紀初め頃にニュージーランドに種が持ち込まれて、品種改良の後、本格的な商業栽培がスタートして世界中に普及したといわれています。
ニュージーランドに伝来した当時は、チャイニーズグーズベリーと呼ばれていましたが、ニュージーランドの国鳥「キーウィ」に似ていることから「キウイ」という名がつけられました。
スーパーで見かけるのキウイフルーツのほとんどがニュージーランド産ということで国産ものは珍しいと思われがちですが、実は、もともと国産ものも流通していたのです。
ところが近年では、安価な輸入ものの増加に押され、国産ものの生産量が減少傾向となってしまっているのです。
しかし、ここにきて世界的な燃料費高騰と円安の影響で、輸入ものの価格が高騰。国産ものの価格のほうが安いといった逆転現象が発生しているという報道もされています。
キウイフルーツには、果肉が緑色の「グリーンキウイ」、黄色い「ゴールドキウイ」の2種類が代表的ですが、新品種の種の周りが赤いグラデーションになる「レインボーレッド」も人気となっています。
甘みと酸味のバランスがとれた品種はグリーンキウイで、爽やかな味わいが特徴です。ゴールドキウイは酸味が控えめで甘味が強めの品種です。
新品種のレインボーレッドは糖度の高さが特徴で、ほかのキウイフルーツが11~16度くらいなのに対し、平均で17度前後、20度を超えるものもあります。
ちなみに、「さるなし」というひと口サイズのキウイフルーツに似た日本に自生する果物がありますが、これもキウイフルーツの仲間です。
美味しいキウイフルーツの見分け方
果皮の色が明るい薄茶色で、グリーンキウイはうぶ毛が均一で密に生えているもの、シワのないものを選びましょう。うぶ毛がほとんどないゴールドキウイやレインボーレッドは、果皮がなめらかなものを。
軽く触ってみて硬さを感じるものは未熟なので、常温で保存しましょう。数日で果肉が柔らかくなって甘みが増して酸味が減っていきます。
柔らかいものは完熟しているため、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存を。1週間ほどは保存可能です。
キウイフルーツの注目栄養素
もっとも注目したい栄養素はビタミンC。いずれの品種も豊富なのですが、突出しているのはゴールドキウイ。グリーンキウイとレインボーレッドの約2倍のビタミンCを含んでいます。
いっぽう、グリーンキウイとレインボーレッドには食物繊維が多く、ゴールドキウイの約2倍の食物繊維が含まれています。
ほかにも、体内の余分な塩分や水分を排出を促すカリウムも豊富に含まれています。
美容と健康をサポートする果物ですが、糖質が多いため、食べすぎるとカロリーや糖質のとりすぎになるため、1日1~2個を目安に食べましょう。
また、「アクチニジン」というタンパク質分解酵素が含まれているため、肉を食べると胸やけや胃もたれしやすいといった人は、肉を食べたらデザートにキウイフルーツを食べることをおすすめします。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。