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至高の存在ながら意外なほど身近だったトヨタソアラ

リアビューも秀逸。リアのサイドウィンドウ面積が広かったため、リアシートは広くなかったが閉塞感はなかった

個人的な話では、ソアラがデビューしたのは私が中学3年生の冬。人生初の受験となった高校入試の合格発表を待っている時。デビューには衝撃を受けたものの、個人的にソアラを強く意識するようになったのは高校入学後。

実は私の父も母もクルマの運転免許証を持っていなかった。つまり私はクルマのない家に育ったゆえクルマへのあこがれは人一倍あり、高校入学後にはクルマ好きの友人と部活の帰りに、ディーラーに行って「ソアラもうで」するのが日課になっていた。当然、カタログも入手して楽しませてもらった。

シートは高級感満点のファブリック素材を使用。空気式ランバーサポート、メモリー付きリクライニングもシートに関する自慢の機能

ソアラのデビューした約半年後に同じエンジンを搭載するセリカXXが登場。これも衝撃的な出来事で、高校生の間でも、高級&未来志向のソアラ派とスポーツ路線のXX派に分かれていたくらい話題のクルマだった。

クルマに関する情報源は、地元の先輩が買っていたクルマ雑誌『ホリデーオート』(『ベストカー』じゃなかった!!)で、誌面を通してもそのカッコよさは際立っていた。

昔は先輩からクルマについていろいろ教えてもらうというのが当たり前で、私の地元では高卒で就職してすぐにクルマを購入というのも珍しくない時代。そんななか、かわいがってくれていた先輩が高校を卒業してすぐにソアラの2Lモデルを60回ローンで購入!!  

なんとなんと、先輩にキラキラ輝くスーパーホワイトのソアラでよくドライブに連れて行ってもらったこともあり、高嶺の花のはずのソアラは実は身近な存在だったりした。「カッコいい!!」、「速い!!」、「クルマがホントに喋った!!」など純粋に感激した自分がかわいく思える。その先輩、地元の田舎町でヒーローになっただけじゃなく、助手席に乗っている私まで羨ましがられた。実際に周りからの痛いくらいの視線を感じたのも懐かしい。

初代ソアラは日本車で初めてデジタルメーターを採用。その先進性にみんなビックリ!! この後にトヨタ車は他車にも拡大採用し、他のメーカーも続々と追従
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大卒初任給12万円時に、最安モデルでも166万!...
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市原 信幸
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