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『横綱』と徹底比較!

『ラーメン横綱』の「ラーメン」(並盛690円)。今でこそ味玉や野菜、彩りなど種類が豊富だが、ひと昔前はこれと「チャーシューメン」しかなかった
『ラーメン横綱』の「ラーメン」(並盛690円)。今でこそ味玉や野菜、彩りなど種類が豊富だが、ひと昔前はこれと「チャーシューメン」しかなかった

こちらが『横綱』の「ラーメン」(並盛690円)。店内の照明の加減もあるだろうが、こちらの方がスープの色が濃い。スープの表面には油が層になっているが、『大統領』の「とんこつしょうゆ」のスープは乳化している。クリーミーに感じるのはそのためかもしれない。

『ラーメン大統領』の「チャーハン」。作り置きしたものを炒め直しているかもしれない
『ラーメン大統領』の「チャーハン」。作り置きしたものを炒め直しているかもしれない

次に「チャーハン」を見てみよう。具材は刻みチャーシューとネギ、卵。味にこれといった特徴はなく、冷凍チャーハンのような万人受けする味。しかし、セルフスタイルのチャーハンよりも旨いのは間違いない。シンプルなので、「とんこつしょうゆ」のスープやチャーシューと「チャーハン」を交互に食べると、だんだんと『大統領』の味になっていく

にんにくとうがらしをトッピング。これが旨い!
にんにくとうがらしをトッピング。これが旨い!

「とんこつしょうゆ」ににんにくとうがらしをトッピングして食す。クリーミーでマイルドな味わいのスープがギュッと締まって、じんわりと辛さが広がっていく。うん、なかなか旨い。

『横綱』と辛みやパンチはほぼ同じだが、こちらは粘度が低く、スープにスッと溶けていく。まるで『一蘭』の「赤い秘伝のたれ」のようだ。

ネギのシャキシャキ食感がチャーハンをおいしく変身させる
ネギのシャキシャキ食感がチャーハンをおいしく変身させる

一方、「チャーハン」にはネギをトッピング。チャーハンとたっぷりのネギを頬張ると、味や食感が変わって、よりおいしくなる。やはり、『大統領』も『横綱』もこの味変こそが人気の秘密なのだ。

『横綱』と『大統領』の関係を調べてみると、両店はまったくの無関係らしい。『横綱』は1970年創業なので『大統領』が後発となるが、いわゆる“インスパイア系”ということか。

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撮影・取材/永谷正樹

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永谷正樹
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