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毎月、各特集の取材に明け暮れる「おとなの週末」ライターたち。その日常をご紹介します!今回は、池田一郎編。3月号(2月発売)の取材を行っていた1月。今年は元日から能登半島地震があったり大変な幕開け。で、世相がそうさせるのか気づけば年初から呼ばれるように大衆酒場で呑んでいる。落ち着くんだけどね。いい年になりますように!

年初から大衆酒場に呼ばれる日々。いい年になるぞ!

×日:年末からフレンチトーストのリサーチを開始。スイーツは好物だが、どこに足を運んでも行列なのはびっくり。フレンチトースト、来てるのか!? 湯島の『自家焙煎珈琲みじんこ』のハニー&マスカルポーネもおいしかった。

ひと口にフレンチトーストと言ってもタイプもいろいろ。食べ比べることで自分の好みを再発見したり、評価軸を探し当てるのも実は楽しみだ。

熱々の鉄板で供される『みじんこ』のフレンチトースト。カラメル感あり。内側はとろりんとして飲み物系のおいしさ

×日:午後4時過ぎ、突然激しい揺れ。能登半島地震が発生。続いて津波警報も。帰省先の新潟の実家は海岸から6kmくらいあるが念のため近くの小学校へ避難。3時間ほど待機するが腹が減り過ぎて帰宅。寒さと空腹だけで辛い。被災地を思うと胸が痛い。

×日:高校時代の友人とふたりで新潟駅前で飲む。10年以上ぶり。三が日も明けないのに目当ての店に入れないほど賑わっている。よく飲む県民性?日本海の刺盛りや正月料理ののっぺ、タレかつ、地酒をやりながら〆はへぎそば。なんだか地元メシ祭り。

のっぺもタレかつももっとおいしいところはあって、オレのイメージとは少し違う。でもそこはご愛敬ってことで……

×日:帰京しての今年の初飲みは、シカゴから帰国中の幼稚園からの幼馴染みと蒲田で昼呑み。やつとはいつもあっちこちで昼呑み。バーボンストリートの『肉のいちのへ』で、タン刺葱まみれやら、レバテキやら、29円ハイボールやら。お次は町中華呑みがいいねと『石川屋食堂』へ。ココ、餃子が旨いっす。あれこれおいしかったんだけど、すっかり写真撮り忘れました。すみません!

×日:フレンチトーストと並行してリサーチを進めていたのが「定食屋で食うとんかつ」。専門店が旨いのは当たり前として、定食屋で出合ういろんなとんかつ料理にも味がある。誌面で紹介してないいい店もいっぱいあって、駒沢大学の『レストランえいらく』もそのひとつ。懐かしい昔ながらの洋食店。ならではのポークカツレツがグッとくるのだ。

『えいらく』のポークカツレツ。下味の塩胡椒ちょい強め。上にかかったデミグラスソースがいいのだ

×日:宅急便で今月の日本酒(と勝手に自分で言ってるだけ)が届く。タイプの違う5種類ほど、今月は群馬の「土田酒造」にフォーカスして呑むのだ。シン・ツチダ、土田生もと……。基本、群馬の食米を使う純米、酵母無添加、生もと造り。9割と低精米だったりするのに味わいは重くはなくクリアと、かなりの個性派なんだよ。新しい可能性を感じる蔵元だね。呑む前からすでにワクワク。

フラグシップのシン・ツチダ、土田生もと以外にも、はつしぼりや麹割合99%(原料)の99など

×日:本日は赤羽の『角上魚類』まで魚の買い出しに。氷見の寒ブリが出ているのが目に留まる。富山の氷見も能登半島。今回の地震では漁港が被害を受けたと聞く。買って応援ということか。迷わず氷見ブリとスズキの半身を下ろしてもらって購入。今夜は当然土田酒造の日本酒とコレだな。

赤羽といえば年末に一番街シルクロードで火事があった。馴染みが並ぶあたり。心配でちょっとのぞきに行く。おー『丸健水産』も、あの店でも復活して昼呑みしている。さすが赤羽!

氷見の天然ブリは脂はのってるんだけどきれいな品のいい脂で、香りもよくさすがの旨さ

×日:本日はリサーチ帰りの足で、家人と十条の『斉藤酒場』へ。久しぶりなんだが、いいねえ、老舗酒場のこの感じ。この雰囲気。まずは黒ビール小瓶に、マグロブツ、串カツ、いやいやカレーコロッケも旨いんだよな。壁のつまみメニューは今もほぼほぼ300円台だし、おばちゃんたちの客あしらいも絶妙だ。やっぱ昭和ですか。うーん、気がつけば今月はいつしか大衆酒場を巡っているなあ。1年の始まりとして上々だ!

年季の入った入り口ののれんも、節くれの入ったゴツい天然木のテーブルも変わらずいい

文・撮影/池田一郎

2024年3月号

※2024年3月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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