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光の色と音に包まれる、神秘的な苔庭へ

終盤は「Garden Area」へ移動。立てた卵のような形をした物体「Ovoid」(オヴォイド、卵形の意)が点在する苔の庭園作品が出迎えてくれる。

人に押されたり、空気の流れに揺らいだりして動くと、光を放ち、音色を響かせる。作品名は「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Dusk to Dawn」だ。ひとつの「Ovoid」が動くと、周辺の「Ovoid」も呼応して同様の音色を響かせる。自然やそこにいる人のふるまいに応じて変容し、人や環境と作品が一体化する様子を実感できるだろう。

ただし、「固形化された光の色,Dusk to Dawn」(夕暮れから夜明けまで)とあるように、作品が輝くのは日没後からなので、ご注意を。

「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Dusk to Dawn」

可憐な花々に囲まれた庭園で作品とひとつになる体験

最後に鑑賞したのは、ラン科の花々の中に埋没できる庭園作品「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」である。花を近くで見続けていると、花もまた人を見て存在を察知し、徐々に花の集合体が人を避けて上へと上がっていく。

「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」

そして、そこに空間が生まれ、ゲストは自由に歩き回ることができる。作品の中で他のゲストと出会うと、それぞれの空間がつながり、ひとつになった景色が楽しめるのだ。ランは夜に向けて香りが強くなる為、訪れる時間ごとに可憐な香りを堪能するのもおすすめ。

人の存在を察知し、動き出す花たち

人や環境のふるまいに応じて次々と形が変化する「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、デジタル技術を通して、作品と自身との境界が無くなったような感覚が味わえる、唯一無二の没入空間だ。

忙しない日常に疲れた時こそ、新しい視点を得られるこの非日常スポットへ足を運んでみてほしい。絶えず変化していくアート空間に入り込めば、心と身体が刺激を受けて、日々のストレスも不思議とやわらぐだろう。

文・写真/中村友美

刻々と姿を変えながら咲き渡る生命の宇宙が広がる

【チームラボプラネッツ TOKYO DMM(豊洲)】
住所:東京都江東区豊洲6-1-16
営業時間:2024年3月~5月は9時~22時
※最終入館は閉館の1時間前
※入場時に30分~90分ほど待機する場合あり
休日:2024年3月~5月は、4月10日(水)、5月8日(水)
チケット料金:月~金/大人(18歳以上)3800円、土日祝、特別期間/大人(18歳以上)4200円

■「Vegan Ramen UZU Tokyo」
営業時間: 3月~5月は11時~20時30分
※ラーメンのラストオーダーは閉店の30分前

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中村友美
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