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東日本大震災で被災した蔵元からのエール

今回の委託醸造で県外の蔵にお願いした理由の一つに、能登の蔵元が復活した後に、本当にお酒が能登で売れるのかという懸念もあったそう。

「みんな地元に戻ってもう一度酒造りをしたいと考えていますし、地元からも温かい応援をいただいています。しかし、今回の震災で能登の人口がかなり減る可能性があります。町の再建も数年はかかります。酒蔵の復活後に、そこで働いてくれる人がいるのか、そこでお米は取れるのか、造った酒を購入してくれるのかなど、いろいろなことを考えなければいけません」

仕込みの様子

「東日本大震災で被害を受けて移転した後も、活躍されている東北の蔵元さんが多いことは励みになっています。その方々からは、『何でも手伝うよ』という声をたくさんいただいています。『東北が復活したんだから能登も大丈夫』と、みんなが応援してくれているので頑張っていこうと思います」

プロジェクト第2弾ではワンランク上の酒を出す

最後に吉田さんからメッセージをいただいた。

「能登の人たちの底力を感じることの一つに、能登各地のさまざまな祭りがあります。彼らは祭りが大好きで、(特別なことを行うときの)エネルギーがすごい。能登は底力があるので必ず復活はしますが、やはり時間はかかります。長い期間でのご支援をいただけたらありがたいです。金沢など県内の経済が動き出すと、能登の再建も早くなりますので、ぜひ石川にもお越しいただけたらと思っています」

今回のプロジェクトで終わらず、第2弾の酒造りもすでに動き出している。

「第2弾では、コンクールに出すための特別なお米を使って、ワンランク上のお酒を出していきます。7月か8月頃にはプロジェクトをスタートしたいと思っています」

コラボレーションしたお酒ができた際には、ぜひ乾杯したい。

「能登の酒を止めるな」プロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/noto_sake1/

「SAKE PARK3杯」プロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/sakepark3

文/市村幸妙、写真/吉田酒造店、平和酒造(SAKE PARK)提供

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市村 幸妙
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