×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

『飯田屋酒店』 @鮫洲

料理も充実!近所に住みたいあったか角打ち

目に飛び込むのは、びっしりと書かれたお品書き。角打ちとは思えない、つまみの多さにまず驚く。営むのは古塩幸弘さんと佳代さん。昭和8(1933)年、旧東海道沿いの東大井に創業。

27年前、現在のビルに建て替えた際、店の奥を角打ちスペースにした。料理担当は幸弘さんだ。

サバ焼き 650円、常きげん(1合) 430円

『飯田屋酒店』(左)サバ焼き 650円、(右)常きげん(1合) 430円 大田市場から仕入れるサバを、ほどよい塩気でふっくら焼き上げる

「ふたりでメニューを考えているうちに、どんどん増えちゃって」と佳代さん。「サバ焼き」を食べれば、ふっくらと焼き上がったおいしさにまた驚く。

幸弘さんによれば、「常連さんが、『このサバで昼ご飯を食べたい』というので、ランチを始めた」という人気の一品だ。他にも、アジフライやチーズ入りメンチカツなど魅惑的な料理が揃う。

手作り料理で気軽に一杯できるとあって、近所の常連さん多数。だが、「休日は東海道の散歩途中にぶらりと立ち寄る方もいらっしゃいますよ」(佳代さん)。

初めての客がまた訪れることも多いという。常連さんは何度でも、一見さんはまた来たくなる、充実の角打ちなのだ。

『飯田屋酒店』

[住所]東京都品川区東大井1-2-7
[電話]03-3474-7308
[営業時間]月~金ランチ:11時半~14時(13時25分LO)、立ち呑み処:17時~22時50分(22時LO)、土:16時半~21時(20時LO)
[休日]日・祝
[交通]京浜急行鮫洲駅から徒歩3分

『中村屋丸康酒店』 @日暮里

日本酒のよさを楽しく伝える街のオアシス

昭和から平成にかけて、日暮里駅前に「角打ち」でにぎわう酒屋があった。そこはまるでオアシスのような一角だったという。

その店、『中村屋丸康酒店』が再開発のために一旦店を閉めたのは約20年前。5年間の仮営業を経て、現在は高層マンションの1階に店を構えている。

だが、一歩中に入ると懐かしい雰囲気でいっぱいだ。棚に並ぶ缶詰の数々、壁のお品書き、使い込まれたカウンター……。

「カウンターはそこまで古くないんですが、酒がしみ込んでますからね(笑)」と、店主の中村康一さん。建て替えにあたり、「日本酒のよさを伝えるには」と考え抜き、現在の「角打ち」となった。

ハムチーズ巻き 450円、厚揚げ焼き 350円、タイガースレモンサワー 450円、生ビール中 450円

『中村屋丸康酒店』(料理手前から)ハムチーズ巻き 450円、厚揚げ焼き 350円、(ドリンク手前から)タイガースレモンサワー 450円、生ビール中 450円 日本酒の他、生ビールやサワーなどがあり、気軽なつまみも安心価格で揃えている

日本酒は「数よりも、惚れ込んだ蔵元ととことん付き合う」と中村さん。限定酒をすべて揃える「出羽桜」のほか、「田酒」「真澄」「日高見」などがグラスで飲める。「繁桝」の純米大吟醸は、華やかさのなかに旨みがしっかり。「厚揚げ焼き」をつまみに酒が進む。ああ、オアシスが戻って来てくれて、よかった。

『中村屋丸康酒店』ほどよく賑わう、居心地のよい店内

[住所]東京都荒川区西日暮里2-22-1 ステーションプラザタワー102
[電話]03-3891-5940
[営業時間]月~金:17時~22時LO、土:16時~21時LO
[休日]日・祝
[交通]JR・日暮里舎人ライナー日暮里駅から徒歩2分

撮影/西崎進也(田口屋)、貝塚隆(鈴傳、飯田屋酒店、中村屋丸康酒店)、取材/本郷明美

2024年6月号

※2024年6月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
icon-prev 1 2
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…