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銭湯のでかい湯舟に浸かってのびのびと疲れをいやし、湯上りには、ふらりと立ち寄ったお店で冷たいビールで一杯。そんな極楽時間をすごしたい方必見の「銭湯」と「ちょい飲み」をセットにしたスペシャル版を、おとなの週末覆面で調査。

新大久保からはじまったこの企画。西尾久、西小山、沼袋、森下と紹介したきましたが、今回はさらに「名物のある銭湯」を厳選。滝野川の『稲荷湯』、蒲田『改正湯』にひきつづき、残暑厳しい今こそ、癒されてください!

優雅な露天風呂でいただく天然温泉のお湯

銭湯が100あれば100の物語があるように、『久松湯』にもまたドラマがある。一瞬、美術館かと錯覚するスタイリッシュな姿は2014年に建て替えたもの。もとは昭和31年に初代が脱サラで始めた木造銭湯だったが、東日本大震災を機に2代目が公衆浴場の役割や安全性を考えて刷新した。

どうせなら皆がやらないことを――。構想2年、テーマは「銭湯であって銭湯らしくない建物」だ。

何より業界を驚かせたのが浴場壁面をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングだろう。自然光が降り注ぐ開放的な昼に対し、日没からは湯の流れや滴りといった映像パターンで光の演出を仕掛けている。

銭湯で最新アートの鑑賞とは時代も変わったもんだな……って感心してる場合じゃない。地下1500mまで掘削した天然温泉の露天風呂もまた人気。

日没から閉店までの間に光の演出が数回ある。時間は日によって変わる。パターンは4種類

露天風呂は地下1500mから湧き出る天然温泉

茶褐色の湯は肌に付いた水滴を舐めるとかなり塩気があり、つるんと潤う感覚だ。そんな話題性から多い日は1日1000人以上が利用することもあるとか。「地域の人に喜ばれるコミュニティの場を、という初代の思いを現代の形で活かしました」と2代目。最先端を取り入れても「一番大事なのは居心地のいい清潔感」と揺るぎない。心は初代と同じである。

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「絶品とビール」をゴクリ...
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おとなの週末Web編集部
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