美味しいスイスチャードの見分け方 葉にハリがあり、軸がしっかりしているもの、茎や葉脈の色が鮮やかなものを選びましょう。 また、茎が太すぎたり、長く伸びすぎているものは葉が硬く、スジっぽく食感が悪かったり、苦味が強い可能性…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■カラフル!
正解:スイスチャード
難易度:★★★☆☆
ほうれん草の代用品だった!?
スイスチャードとは、ヒユ科フダンソウ属に分類される葉もの野菜です。和名では「不断草」と呼ばれます。
成長すると茎や葉脈がは蛍光色のような鮮やかな赤や黄色、オレンジ、紫、ピンクなど、カラフルに色づきます。ちなみに、芽が出て大きくなるまで何色になるかわからないところが面白いところです。ビーツの仲間といわれるとこの色鮮やかさも納得ですね。
出荷のピークは初夏から秋にかけてなのですが、真冬を除いてほぼ1年を通して収穫できるため、不断草と名づけられたといわれています。
昔は暑さに弱いほうれん草の代用品として夏場に栽培する農家が多かったのですが、ほうれん草の品種改良が進んで夏場でも栽培ができるようになったことから、生産量が減少傾向となり、スーパーなどで見かける機会は少なくなっています。
味はほうれん草に近く、ほうれん草のようにソテーやおひたしにすると美味しくいただけます。
ただし、茹ですぎると鮮やかな色が抜けてしまうため、色の美しさを生かしたなら、加熱時間は短めに。
生食もできるのですが、育ちすぎたものは苦味が強くなるのと、夏場にとれたものは葉が少々硬めなので、やはりサッと加熱することをおすすめします。
美味しいスイスチャードの見分け方
葉にハリがあり、軸がしっかりしているもの、茎や葉脈の色が鮮やかなものを選びましょう。
また、茎が太すぎたり、長く伸びすぎているものは葉が硬く、スジっぽく食感が悪かったり、苦味が強い可能性があるので避けましょう。
すぐに食べない場合は、乾燥しないように保存袋に入れたり、新聞紙で包んだりして冷蔵庫に立てて保存しましょう。
スイスチャードの注目栄養素
カラフルな色素のもとはベタライン色素というポリフェノールの一種で、ビーツにも多く含まれる成分です。
この色素は、赤色から紫色を発色する「ベタシアニン」と黄色から橙色を発色する「ベタキサンチン」の2種類に分類され、ベタシアニンとベタキサンチンのバランスの違いで色が変わるため、さまざまな色合いが生まれるというしくみです。
強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待されるといわれています。
ほかにも、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなど、抗酸化力の強い成分が豊富に含まれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。