緊急時大切な人と繋がるための「特殊公衆電話」
1984(昭和59)年度のピーク時に93万4903台あった公衆電話は、ケータイの普及とともに減少し、2023年3月には12万1882台に。今後もますます減少すると言われています。そんな公衆電話ですが、今新たに緊急時、非常時に活躍する「特設公衆電話」としての役割を担っています。
「特設公衆電話」とは、災害時に避難所などの通信手段を確保するための公衆電話のこと。声だけでなく、文字や画像でやりとりができるスマートホンやケータイは便利だけれど、有事の時など大規模な通信障害などが起きて使えなくなることもしばしば。そんなとき、警察や消防など重要通信を守るために行われる通信制限の影響を受けず、優先的に通話ができるというものです。もちろん「特殊公衆電話」の出番はない方がいいのですが、万が一の時、大切な人たちを繋がるための重要な手段として、現在多くの自治体で事前設置されています。