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途中下車して食べた「スパイスチキンカレー」

中泊町博物館で津軽森林鉄道の保存機関車を見学した帰り、ふらっと津軽鉄道の金木駅で途中下車をしてみた。太宰治記念館「斜陽館」の辺りを散策していると、お洒落なカフェを見つけた。入口に掲げられた「かなぎカフェMelo(メーロ)」と書かれた可愛らしい看板に魅かれてしまった。

店内に入り、お昼を過ぎていたがランチを注文し、すかさずオーナーと思しき女性スタッフに声をかけてみる。記者ゆえの悪い癖である。聞くとこの建物は、実家の「米蔵」を改装したもので、店名の「メーロ」は“りんご”を意味するイタリア語からだと教えられた。そして、やけにハキハキと話をされるので、前職を尋ねてみると津軽鉄道の車内で「観光アテンダント」をされていたそうで、なるほど納得。津軽鉄道の乗客からは、“みきてぃ”の愛称で呼ばれていたとか。

 日替わりランチ(ドリンク付き)は、この日は「スパイスチキンカレー」。もちろん美味しくいただきました。食後にコーヒーをお替わりしてゆっくり過ごしたいと思ったものの、帰りの汽車(当地では電車とは言わない)の時間もあるので、そそくさと店を後にした。

この日のランチはオリジナルの「スパイスチキンカレー」だった=2021(令和3)年5月8日、青森県五所川原市、撮影/仁平昌之

「夜の縄のれん」をくぐることは常習ではあるものの、あえての“昼の街ブラ”も思いのほか楽しいものだった。鉄道廃線×街ブラの旅は続く。

〔店舗情報〕「かなぎカフェMelo(メーロ)」青森県五所川原市金木町朝日山399-1、営業時間10:00~17:00、定休日/月曜

米蔵を改装した「かなぎカフェMelo(メーロ)」=2021(令和3)年5月8日、青森県五所川原市、撮影/仁平昌之
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文・写真/工藤直通

くどう・なおみち。日本地方新聞協会特派写真記者。1970年、東京都生まれ。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物に関連した取材を重ねる。交通史、鉄道技術、歴史的建造物に造詣が深い。元日本鉄道電気技術協会技術主幹。芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会正会員、鉄道友の会会員。

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工藤直通
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