「2月8日」。今日は何の日でしょう?答えは「東京二八そば日」!
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2:8の割合から生まれた二八そば
2月8日は、東京都内に500店舗以上の「そば」「うどん」の加盟店を持つ東京都麺類協同組合(東京都千代田区)が制定し、2020(令和2)年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された「東京二八そばの日」です。小麦粉とそば粉の割合が2:8であることから名付けられた「二八そば」。その割合の数値に合わせて2月8日を記念日としています。
江戸時代中期、もともとはそば粉を熱湯で練ってつくった「そばがき」や「そば餅」の形だったそばは、もっと食べやすいようにと現在の麺の形「そば切り」へと進化しました。その中で、そば粉100%でつくられるものが「十割そば」と呼ばれ、コシのある弾力的な食感とそば独特の香り高い味わいが特徴です。そば屋の暖簾などに「生蕎麦」と書いてある場合はそれです。
そして、そば粉8割につなぎの小麦粉2割の割合でつくったのが「二八そば」。切れにくく、ツルッと喉ごしがよくなった麺は、江戸の職人や町人から広まっていったと言われています。時代劇の中で夜泣きそばが出てくるシーンがよくありますが、あれはおそらく「二八そば」でしょう(勝手な推測)。ちなみに、江戸時代後期のそば1杯の値段は16文。九九(掛け算)の「16=2×8」であることから「二八そば」と名付けられたという説もあるそうです。
江戸時代からの老舗で粋に呑みたい!
古くは江戸時代から庶民の食に欠かせないものとなったそばですが、当時から江戸にはたくさんのそば屋がありました。江戸前御三家と呼ばれた代表的なそば屋は「砂場」「藪」「更科」の3暖簾で、「江戸三大そば」として代々受け継がれ今も存在しています。
実は、若い頃から「そば屋で一杯!」という粋な呑み方に憧れていて、そういうシチュエーションが似合う年齢になったら、ぜひ行ってみたいと思っていたのがこの「江戸三大そば」の店でした。だいぶ年齢は達しましたが(苦笑)、未だそば屋で一杯!はソワソワしてしまいます。「そば屋で1人、粋に呑む」がカッコよくできるようになるにはまだまだ精進が必要かも。
やってみよう!おいしいそばの食べ方
最後においしいそばの食べ方のご紹介。そばは本来香りを楽しむ食べ物。まずは2、3本、そばだけをすすりその香りや食感、喉越しを楽しみましょう。ほんの少しだけ塩を振って食べるのもおすすめ。薬味はそば汁に入れるのではなく、その都度そばに少しずつのせて食べると良いでしょう。
そばをそば汁に浸ける時には、その汁の特性(濃い辛口の汁、関西風の薄めの汁など)に合わせて軽く浸ける、しっかり浸けるなど調整を。そしてこれがいちばん肝心なのですが、音を立ててすすって食べるのが、そばを一番堪能できる食べ方とされています。ぜひぜひ遠慮せずに「ズズズッ!」と音を立てて食べましょう!